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「北斗の拳」ジャギのマスクを忠実再現! 9キロの重さに「首がもげそう」

 広島県にある精密鋳造メーカーの株式会社キャステム。その新規事業本部「IRON_FACTORY」の池田さんがSNSで紹介したのは、漫画「北斗の拳」に登場するジャギのヘルメット。

 自社で製作されたこのヘルメットは本物の鋼で出来ているため、重量はなんと9キロ。写真を見た人からは「被ったら首もげそう」などの声が寄せられています。

  •  これまで株式会社キャステムでは1/1スケールの金属マスクシリーズとして、「キン肉マン」(ロビンマスク、悪魔将軍)や「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」(アルフォンス・エルリック)」に登場するキャラクターのマスクを製作。

     今回のジャギのヘルメットは10月7日~11月19日まで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催している「北斗の拳 40周年大原画展~愛をとりもどせ!!~」で販売するグッズとして製作・商品化したもの。

    「北斗の拳 40周年大原画展~愛をとりもどせ!!~」で販売するグッズとして製作し、商品化

     価格は税込22万円。発売から約1か月で現在20個ほど売れているとのこと。ちなみに池田さんによると、第1号が完成したのは、イベントの1週間前だったそうです。「なんとかギリギリ間に合いました」と安堵している様子。

    ■ 完成度の高さに有名なセリフが聞こえてきそう

     ジャギのヘルメットはロストワックス製法で作られたといいます。これは簡単に言うと、溶けた金属を型に流して作る「鋳造」。ただし、株式会社キャステムの鋳造法は「精密鋳造」と呼ばれており、通常の鋳物より精度が高く綺麗に金属化されているのだとか。

     製作するにあたり池田さんは、どの角度から見ても原哲夫さんが描くジャギに見えるよう、原作に忠実な造形で作ることにこだわったそうです。口を覆う格子状の部分は真鍮で製作。塗装ではなく金属そのものの色を採用することで、金属ならではの重厚感が出るように意識したと明かします。

    口を覆う格子状の部分は真鍮で製作

     完成した時の商品開発メンバーの第一声は「かっこいい……」だったと振り返る池田さん。今までジャギのヘルメットはフィギュアや樹脂製で商品化されているものの、本物の金属で作られたのは初。「金属でしか表現できない重厚感や高級感を表現できた」と自負します。

     ジャギの「俺の名を言ってみろ!」という有名なセリフが今にも聞こえてきそうなほどの再現度となっている今回の商品。池田さんは「このジャギヘルメットを手にしたあなたは、本物のジャギだ!」と語っていました。

    <記事化協力>
    IRON FACTORY IKEDA(@IRON_IKEDA

    (佐藤圭亮)

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