
公益社団法人企業メセナ協議会(東京都港区芝5-3-2、理事長:夏坂真澄)が全国の企業・企業財団を対象に毎年実施する「メセナ活動実態調査」の2024年度の結果がまとまりました。調査結果をまとめた『Mecenat Report 2024』を2月25日に発行。協議会ウェブサイトから閲覧が可能です。また、2024年度メセナ活動実態調査報告会を開催します。詳細は後日弊会ウェブサイト等でお知らせします。
【2024年度調査結果の主なポイント】
1.企業によるメセナ活動の取り組み目的について、「社業との関連、企業価値創造のため」の回答数が「芸術文化支援のため」と同数となり、社業や自社の価値創造に資するメセナ活動の重要性が増している。
2.活動への参画・参加を社員に呼びかけることにより、社員のウェルビーイング向上および企業理念や経営理念への社員理解の深まりなどの成果を得られている。
3.SNSの活用により、メセナ活動の舞台裏やキュレーターによる解説動画配信など多面的な情報発信が進み、活動への共感の輪を広げている。
【2024年度メセナ活動実態調査 調査概要】
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/33738/table/58_1_0f11c2466f3881c81ed78198f42028a8.jpg ]
委託:独立行政法人日本芸術文化振興会委託事業「令和6年度文化芸術活動の動向把握に向けた基礎資料収集事業」
▶プレスリリース(PDF)
【2024年度メセナ活動実態調査報告書 『Mecenat Report 2024』 主な掲載内容】
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/33738/table/58_2_abbb7ebdc6b68141c8058bda96699064.jpg ]
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33738/58/33738-58-ac09c9b82a8b3e92c67816a8c00a476b-1200x1704.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2024年度メセナ活動実態調査報告書 『Mecenat Report 2024』 表紙
ポイント1. 企業によるメセナ活動の取り組み目的について、「社業との関連、企業価値創造のため」の回答数が「芸術文化支援のため」と同数となり、社業や自社の価値創造に資するメセナ活動の重要性が増している。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33738/58/33738-58-aee995fe690cf86b50b4b1755d46cdad-959x604.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※ 『Mecenat Report 2024』 P8 参照
■企業のメセナ活動の取り組み目的として、従来、「芸術文化支援のため」の割合が最も高かったが、2024年度調査では「社業との関連、企業価値創造のため」が同数となった。このことは、企業が自社の社業や企業価値創造とメセナ活動を結びつけて取り組んでいる現状を反映しており、メセナ活動の継続性を高めるとともに、活動内容の多様性につながっていると考えられる。
ポイント2. 活動への参画・参加を社員に呼びかけることにより、社員のウェルビーイング向上および企業理念や経営理念への社員理解の深まりなどの成果を得られている。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33738/58/33738-58-68ae6658df8a2c7c3ccd6c3e07a620fb-943x539.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※ 『Mecenat Report 2024』 P12参照(社員参画・参加の呼びかけについての自由回答も掲載)
■「呼びかけできる活動を行っていない」と回答した企業を除くと、「呼びかけている」および「呼びかけていないが今後は呼びかけたい」と回答した企業が大多数となる。
■自由回答では、活動への参加の呼びかけにより、社員のウェルビーイング向上および企業理念や経営理念への社員理解の深まりなども挙げられており、従業員エンゲージメントを向上させる成果も得られている。
ポイント3. SNSの活用により、メセナ活動の舞台裏やキュレーターによる解説動画配信など多面的な情報発信が進み、活動への共感の輪を広げている。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33738/58/33738-58-3ca5fd8ed4910ad65b0d94a3e7202038-1042x797.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※ 『Mecenat Report 2024』 P35-36参照(企業・財団のSNS活用にあたっての工夫など自由回答も掲載)
■「SNSを活用している」と回答した企業・財団の自由記述に記載されたSNSの種類を集計すると、企業では「Instagram」の割合が最も高く、「X(旧Twitter)」、「Facebook」が続いた。一方、財団では、「X」が最も高く、「Facebook」、「Instagram」の順で続いた。
■自由回答では、メセナ活動における各SNS活用例や活用にあたって工夫していることなどに関する記述が集まった。
■公益社団法人企業メセナ協議会
芸術文化振興を通じた心豊かなより良い社会づくりを目的として、企業をはじめ芸術文化にかかわる団体・個人が参加・協働する民間の公益法人。創造的で活力にあふれた社会、多様性を尊重する豊かな社会の実現に寄与すべく、企業メセナの推進を中心に、文化振興に関する調査・研究、認定・顕彰、助成、交流、発信等の事業を行う。
会長:二宮雅也(SOMPOホールディングス[株] 特別顧問)
理事長:夏坂真澄(花王[株] 前顧問)
正会員・準会員:127社・団体/個人会員: 26名(2025年1月1日現在)