
株式会社小学館集英社プロダクションはこども家庭庁より「令和6年度社会的養護経験者等ネットワーク形成事業」を受託しました。本事業では、特別養子縁組当事者や養子縁組民間あっせん機関、児童相談所等の関係機関のネットワーク構築に関する取り組みを行っています。
当該事業の一環として、令和7年2月15日(土)に「特別養子縁組当事者による全国フォーラム」をビジョンセンター市ヶ谷(オンライン併用)にて開催しました。
全国フォーラムは、特別養子縁組に関する現状や課題について理解を深めるとともに、 参加者が悩みを共有し共感し合うことで相互理解を促進し、未来の支援へとつなげるために、 特別養子縁組当事者・支援者・関係者が共に考えを深めていくことを目的に開催しました。特別養子縁組当事者の生の声を広く社会に届け、参加者同士が相互理解を深める貴重な場となりました。
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■テーマ講演
こども家庭庁の福永氏に登壇いただき、『特別養子縁組の現状や支援の取り組みについて』というテーマで講演をいただきました。児童福祉法の改正に関する情報提供、特別養子縁組の成立件数、民間あっせん機関の働き、民法の改正、特別養子縁組を知ってもらうための取り組み等についてお話をいただき、参加者からは、「とても参考になった」「今後の支援についての在り方を考えていく参考にしたい」などの感想がありました。
■プチ・フォーラムの報告
12月に開催したプチ・フォーラムの内容を参加者へ共有する時間を取りました。プチ・フォーラムの内容については、以下にイベントレポートがございますので是非ご覧ください。
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001413.000002610.html)
■分科会1. 養子当事者によるテーマトーク~生の声を届けます~
特別養子縁組養子当事者5名が登壇し、事前に用意したテーマに沿って経験や考えを話すテーマトークを実施しました。議論されたテーマには、「特別養子縁組への必要な支援(養子・養親・生親)について」や「養子当事者の悩み、葛藤、解決に役立ったこと」「真実告知について」、「民間と児相の連携、地域格差等の課題について」等があり、養子当事者5名が自らの経験や考えをもとに、議論を深めました。
参加者からは、「養子当事者の声を今後も聞かせてください。貴重な本音が聞けて良かった」「それぞれに思いがあり、わが子とのコミュニケーションの参考になった」「登壇者が様々な経験をしているため色々な考え方を聞けて良かった」といった感想が寄せられました。
以下、司会として進行いただいた躯川氏、登壇いただいた特別養子縁組養子当事者の志村氏、中村氏、岩下氏、まちこ氏、みそぎ氏。
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[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2610/1467/2610-1467-757501c1395ce0173b9ec1c7f5fbf290-754x362.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■分科会2. 養親当事者の悩みや想いを語り合う少人数サロン~心の想いを共有しませんか?~
分科会2.は対面参加の方のみで実施しました。養親当事者や支援機関の方が参加し、少人数サロン形式で互いの思いを語る分科会を行いました。様々な話が出た中で、参加者同士が大泣きし、大笑いした分科会となりました。真実告知の方法や地域コミュニティへの伝え方、アメリカと日本の養子縁組家庭の違いなど、様々な事例や経験からくるお話によって、新たな気付きを参加者が得ることができた会となりました。
参加者からは、「知らなかった情報を聞けたり、自分の思いを聞いてもらえてとても有意義なひとときだった」「色々な立場の方々の話を聞けて良かったと同時に、考えるきっかけになった」「地域が様々な養親さんと直接話せて良かった」といった感想が寄せられました。
以下は、分科会2.の様子を発表していただいた特別養子縁組養親当事者の志賀氏、高柳氏。
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■クロージング
クロージングではこども家庭庁の篠原氏に登壇いただき、会を振り返っていただきました。当事者同士のつながりの場、支援団体とのつながりの場という安心・安全の空間の中で、それぞれの思いをそれぞれの立場で話してもらい、つながりの場を持てたことは非常に有意義な会となったという旨のコメントをいただきました。
■多くの方にお申込みいただきました。ありがとうございました!
全国フォーラムは、非常に多くの方々からお申し込みをいただきまして誠にありがとうございました。今後も、特別養子縁組の当事者がその生の声を社会に届ける場を継続して作り、理解を深める機会を提供してまいります。
全国フォーラムに関するお問い合わせがございましたら、事務局(fcnet@shopro.co.jp)までお気軽にご連絡ください。引き続き、多くの皆さまのご支援とご関心をよろしくお願いいたします。
■お問い合わせ
【事務局】
株式会社小学館集英社プロダクション
fcnet@shopro.co.jp
(本フォーラムは、こども家庭庁の国庫補助事業の一部として実施しました)