
Dari K株式会社(本社:京都府京都市北区、代表:小久保良輔)と、そのインドネシア子会社PT. KAKAO INDONESIA CEMERLANG(本社:南スラウェシ州マカッサル市、代表:小久保良輔)は、2025年4月10日付でグローバルサウス諸国の市場活性化と日本との経済連携の強化を目的とした経済産業省令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(我が国企業によるインフラ海外展開促進調査:三次公募)」の採択企業に選ばれました。世界的にカカオ価格が高騰する中、当社とインドネシアのカカオ生産者との直接的な協力関係を活かし、生産性向上とサプライチェーンの強化に取り組むことで、安定的な供給基盤の構築を目指します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56176/35/56176-35-8aa2ff9b396642cdb331e8c3748b9351-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
収穫したカカオを持つ農家のみなさん
【グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金について】
経済産業省が実施するグローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金事業は、グローバルサウス諸国が抱える課題を解決することを通じて当該地域の市場の成長力を活かし、日本国内のイノベーション創出等により国内産業活性化を目指すと共に、グローバルサウス諸国との経済連携を強化するため、日本企業が行うインフラ等の海外展開に向けた調査事業及び実証事業の実施に必要な費用の一部を補助する目的のものです。
【採択されたプロジェクトの内容】
当社は、2011年より、インドネシア・スラウェシ島において現地農家と協働しカカオ豆の栽培指導や発酵を行うことにより、高品質なカカオ豆の生産とそのカカオ豆を使用したチョコレートの販売を行ってきました。
本事業は、インドネシア・スラウェシ島のカカオ豆の生産性向上とサプライチェーン強化に取り組み、日本およびインドネシア国内の市場に対する供給安定化を目的としています。
インドネシア・スラウェシ島では、病害虫被害の深刻化や老木化という地域固有の課題と生産性低下に直面しており、本事業はこれらの課題解決を加速させることで、現地のカカオ生産者と協力関係を直接保有する当社の強みを活かして、強靱な供給基盤の構築を行います。具体的な実施内容は下記の通りです。
1.病害虫に対する防除剤の拡大試験
カカオ農園にて当社独自の防除剤を使用し、CPB(cacao pod borer)被害の抑制試験を行い、効果測定を行います。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56176/35/56176-35-df3f3191ae4ed9f188c1eb0d1bdb8db7-1620x1080.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
収穫前の健康なカカオ
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56176/35/56176-35-4ff5a9ffef57e7f163d54415de6370a2-1620x1080.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
病害虫の被害を受けたカカオ
2.苗農場の量産実証
実験的な苗農場を開設し、カカオの木の苗を安定的に育成・供給する方法および老木化による収量低下を防ぐ仕組みを検証します。
3.サプライチェーン設計
日本およびインドネシア国内市場において潜在顧客となるプレイヤーとの接触や加工工場の調査を並行することで、今後の供給戦略(需給計画や資金計画)を検討いたします。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56176/35/56176-35-e59161ad638b7e0040f66f485a44761d-2592x1728.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
カカオの苗木
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56176/35/56176-35-4d0d31c8c848f6f640c4773f62f67477-3537x2526.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
インドネシア国内の加工工場
【国際的な意義】
日本に年間で輸入されるカカオ豆は約5万トンであり、その大半は西アフリカ(ガーナ)からの供給に依存しています。しかし、2024年は気候変動やカカオの木のウイルス問題、労働力不足といった複数の要因が影響し、この供給懸念を発端としてカカオ豆の先物相場は史上最高値を記録し、原料供給源の多様化は産業全体にとって急務の課題となりました。
一方で、インドネシアは世界有数のカカオ生産国にもかかわらず、日本の輸入量は全体の1%以下と、ほとんど輸入されていません。日本及びインドネシア市場へ向けた安定供給と現地の課題解決により、原料調達リスクの分散だけでなく、インドネシアのカカオ産業の高度化に貢献すると考えています。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/56176/table/35_1_86024031a1c74e85322d9eee9772405d.jpg ]
参考:経済産業省HP:リンク
Dari K株式会社が展開するチョコレートブランド「dari K」dari Kのチョコレートは、インドネシア・スラウェシ島の農家と大切に育てたカカオから作られています。厳選した素材とシンプルなレシピで、フルーティーなカカオ本来の味わいを実現しました。「つくる人、たべる人、くらしと自然。みんなが笑顔になれるAll-win Chocolate」をコンセプトに、農家とともに品質を高めたカカオを適正価格で取引することで、持続的な取り組みを目指しています。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/56176/35/56176-35-4da1c62ed35c6a51d2ad83675b5deb5a-2048x1357.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
代表 :小久保良輔
住所 :〒603-8205京都府京都市北区紫竹西高縄町 72-2(本社)
設立 :2011年
ホームページ:https://www.dari-k.com