【本件のポイント】
弘前大学発ベンチャーである合同会社美枝紙(青森県弘前市、代表社員・山科則之)が、未利用資源である剪定枝等のりんごの木を原料にしたねぷた／ねぶた用の「和紙」を作製するプロジェクトを立ち上げ、試作品の作製費用を集めるため、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて支援募集を開始しました。
募集期間は令和7（２０２５）年５月１２日（月）１１時～６月１１日（水）まで、目標金額は１１０万円を目指します。
・CAMPFIRE（キャンプファイヤー）：
「未利用資源のりんご剪定枝でねぷた／ねぶた用の「和紙」を作って祭りを盛り上げたい」
URL：https://camp-fire.jp/projects/763215/
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162179/5/162179-5-d6ca299bb4a8730a5ef331c3c318ae60-1091x722.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※詳細な募集期間・リターン内容等は上記URLをご覧ください。
【内容】
青森といえば「りんご」と「ねぶた／ねぷた」などの祭り、ということで、りんごの未利用資源である剪定枝を活用（アップサイクル）した「和紙」（障子紙）でねぶたやねぷたの作製し、祭りで運行すること、さらに祭りの後に表彰状や燈籠、ポチ袋などに再利用することで、サステナブルな祭りを実現していくことを目標としています。
ねぶた／ねぷたで使われている「和紙」ですが、青森らしい素材を活用し、SDGsに配慮した「和紙」を作製したとしても、実際に祭りに使ってもらえるか分かりません。未利用資源を活用することでどうしてもコスト増になってしまいますし、祭り期間中に破れたりしないか、絵師が思い描いたとおりの作品ができるのか、という課題があります。
そこで、本プロジェクトで得られた資金を活用し、ねぶた／ねぷた用の「和紙」（ナイロン繊維入り）の試作品を作製し、強度試験などを行うとともに、運行団体等に無償で提供して、まずは使ってもらうことで普及を図りたいと考えています。
現在、りんご剪定枝を原料にした手漉きの試作品、並びにテストマシンで抄紙した試作品（65cm×30m巻）を完成させています。運行団体や絵師の感触を得ている段階です。色味がいい、いい滲み具合、灯りをともすと蝋燭のような淡い灯りとなる、など大変好感触を得ています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162179/5/162179-5-a035258a28362727715defcce83f56ae-2025x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
試作したりんご「和紙」（障子紙）
今後、クラウドファンディングの資金を活用し、量産機での抄紙を行います。９５cm×６０ｍ巻きで約１００本の「和紙」を作製する予定です。ねぶた／ねぷた用の「和紙」の試作品を作製し、まずは無償で運行団体等に提供して、テストも兼ねて使ってもらいたいと考えています。
【リターンについて】
シンプル応援コース（お礼状）、ポストカード、組み立て式ねぷたカプセルトイ、完成済みねぷたカプセルトイなどのリターンを準備しています。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162179/5/162179-5-267885b91894213ec492c2509d76724d-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
リターンの組み立て式ねぷたカプセルトイ
【応援コメントについて】
溝江 由樹 様（津軽藩ねぷた村 県伝統工芸士・弘前マイスター）
「りんご剪定枝を使った、りんご障子紙にねぷた絵を描いてみました。とても描き心地が良く、墨描き ロウ描き 色塗りも作業しやすく仕上がりも個人的に好きな良い障子紙です。
他のねぷた絵師の方々にも是非使ってもらいたい、おすすめの紙です。」
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162179/5/162179-5-df58bbc5754e61452da56fd666a5d72e-943x1257.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
りんご障子紙に描いてもらったねぷた絵
檜山 和大 様（津軽藩ねぷた村・専務 県伝統工芸士・弘前マイスター）
青森が誇る桜やりんごの資源を無駄なく、有効活用することでさらなる付加価値と地域の活性化につながる可能性を秘めた取り組みと確信しております。津軽藩ねぷた村では歴史ある伝統工芸をこの和紙とともに歩むことを切に願っております。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162179/5/162179-5-8fe8436ce94c779302b0940b4c37d365-1330x1773.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【用語の解説】
注１ 美枝紙
未利用資源であるりんごやさくら等の剪定枝等木材を原料にした「和紙」として、「美枝紙（みえし）」のブランド名で展開中（登録商標）。将来的に他の未利用資源の木材の利用なども検討。
【図の説明】
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162179/5/162179-5-a61b2f12c21c8759b8af282bb9420060-3900x3900.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図１．青森県はりんご生産量日本一
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162179/5/162179-5-33147662e4acac3f353daabd09b52ef8-1693x1270.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図２．りんご剪定枝
りんご剪定枝の年間発生量約15万トンのうち、3割を占める細い枝約4.5万トンの大半は園内で野焼されています（「青森県バイオマス活用推進計画」（平成23年12月発行）より）
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/162179/5/162179-5-d7cb30a2a7be8e91dd3e1d5545bdd129-2194x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図３.試作した「和紙」
運行団体や絵師に試作品を見てもらいましたが、色味がいい、いい滲み具合、灯りをともすと蝋燭のようなの淡い灯りとなる、など大変好感触を得ています。
・合同会社美枝紙について
「りんご／さくら和紙研究会」の成果を社会実装するために、令和６(２０２４)年３月１５日付で合同会社美枝紙を設立しました（同年５月に弘前大学発ベンチャーとして認定）。地域の未利用資源を活用したアップサイクル事業を展開しています。現在、りんご美枝紙(R)を使った組立式の弘前大学ねぷたカプセルトイなどを発売しています。
https://www.big-advance.site/c/188/1303
会社名：合同会社美枝紙(弘前大学発ベンチャー)
所在地：〒036-8164 青森県弘前市
設立：令和6(2024)年3月15日
社員数：3名
出資金：200万円
主な業務：青森らしいりんごやさくらの未利用資源を活用した「美枝紙」の作製・販売
