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イミロン、複雑なシステム開発を支える形式仕様記述・分析ツール「SpecForge」をリリース

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イミロン
フォーマル×AI で複雑化するシステムの「仕様」開発をサポート



論理学に基づくセーフガード技術や論理的説明技術を提供する株式会社イミロン(東京都千代田区、代表取締役:足立正和、以下「イミロン」)は、AIを活用した形式仕様記述・分析ツール「SpecForge(スペックフォージ)」を2025年7月より提供開始することをお知らせいたします。SpecForgeは、システムの要求仕様を数学的に厳密な「形式仕様」として記述・分析することで、複雑なシステム開発における品質、生産性、信頼性、そして説明性の向上に貢献します。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/153797/3/153797-3-95cdcd29fe468400ca9977c4061d9602-850x472.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■開発背景:現代システム開発における「仕様」の課題
近年、機械学習の急速な進化は、システムを高知能化させる一方で、その複雑性やブラックボックス化は増すばかりです。「仕様」の曖昧さや不備は、開発プロセスにおいて誤解や手戻りを頻発させ、プロジェクトの遅延、コストの増加、そして最終製品の品質低下や信頼性欠如という深刻な問題を引き起こします。特に、ミッションクリティカルなシステムや高い安全性が求められるシステムにおいて、論理的根拠に基づいた高信頼な仕様開発は大きな課題の1つとなっています。

■「形式化」による解決と「SpecForge」の役割
この度、リリースするSpecForgeは、こうした現代のシステム開発が直面する「仕様」の課題を解決するために開発された、形式仕様記述・分析ツールです。SpecForgeは、「形式化」というアプローチ、すなわちシステムの要求仕様を数学的な記法(形式仕様記述言語)を用いて厳密かつ正確に記述する手法を、より多くの開発現場で実践可能にすることを目指しています。

* 直感的な形式仕様記述エディタ: 弊社独自のドメイン固有言語を用い、時間経過と共に変化する信号の振る舞いを記述する信号時相論理(Signal Temporal Logic - STL)に基づいた形式仕様を効率的に記述できます。

* 対話的な形式仕様分析ノートブック: 記述した仕様が意図通りか、データを用いて対話的に分析・検証し、結果を可視化することで、仕様の理解と洗練を促進します。

* AIによる形式化支援 (順次搭載予定): 自然言語で記述された要求からの仕様生成補助など、AIが仕式仕様の導入・運用をサポートします。

■「SpecForge」が提供する主なユースケース
SpecForgeは、以下のような多様なユースケースでご活用いただけます。

1. 仕様の妥当性検証: 意図した仕様が実際のデータやシミュレーション結果と整合しているかを自動検証し、論理的根拠と共に仕様の充足性を確認。

2. テストシナリオ生成: 仕様に基づきテストシナリオを生成することで、仕様の意味を可視化し、設計者の意図と合致しているかを確認することが可能。

3. ストリームデータ監視: 稼働中のシステムから得られるリアルタイムデータが、定義された仕様から逸脱していないかを継続的に監視。

4. データ駆動型システムの振る舞い分析: ブラックボックスとなりがちなデータ駆動型システムの入出力データから、その振る舞いを説明可能な形式仕様(ルール)として推論・特徴化。

5. 差分開発の効率化: 既存仕様への影響を最小限に抑えつつ、安全に新機能の仕様を追加・変更。仕様間のコンフリクト検出や冗長性の排除を支援。

6. 他ツールとの連携: 作成・検証された形式仕様を、各種 ALM(Application Lifecycle Management)ツールや設計ツールにエクスポートし、一貫した設計資産として活用。

■今後の展望:DevSpecOps (仕様駆動DevOps) の実現に向けて
イミロンは、SpecForgeを通じて、形式手法をDevOpsサイクルに深く統合し、計画から運用に至る全てのフェーズで「仕様」が価値を生み出し続ける「DevSpecOps(仕様駆動DevOps)」の実現を目指します。これにより、ミッションクリティカルなシステムの開発における信頼性と説明性を抜本的に強化し、より安全で安心な情報化社会の実現に貢献してまいります。

■製品概要
製品紹介ページURL https://imiron.io/ja/specforge

株式会社イミロンについて
国立情報学研究所における先端研究を元に設立された、大規模複雑なシステムの安全性と信頼性を向上させることに専念するテクノロジースタートアップです。理論計算機科学、数理論理学における世界クラスの研究を基盤とし、形式手法とAI技術を融合させた革新的なソリューションを提供することで、複雑化するソフトウェアシステムの高信頼化に貢献します。私たちの目標は、安全、高信頼性かつ、説明責任を備えたミッションクリティカルなシステムのためのエンジニアリングプラットフォームを提供することです。

【会社概要】
社名:株式会社イミロン
本社所在地:〒101-0041 東京都千代田区須田町二丁目3番地12
代表取締役:足立 正和
設立:2024年8月
URL:https://www.imiron.io/

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