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【第173回「直木賞」候補作発表】ミステリランキングの常連、イヤミスの名手・芦沢央さんが連作短編集『嘘と隣人』で2度目のノミネート

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株式会社文藝春秋
あなたの隣の小さな悪意。元刑事は平穏な日々に降りかかる幾多の事件から何を見るのか?



 株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)から4月23日(水)に刊行された、芦沢央さんの連作短編集『嘘と隣人』が第173回直木三十五賞の候補作にノミネートされました。イヤミスの名手で、ミステリ・ランキングの常連としても知られる芦沢さんの驚きに満ちたストーリーテリングと、終盤でのどんでん返しが存分に味わえる本作は、発売直後から「王様のブランチ」などでも取り上げられ、話題となっています。
 芦沢さんの著作が直木賞にノミネートされたのは、第164回の『汚れた手をそこで拭かない』に続いて2度目。第173回直木賞の選考会は7月16日(水)に都内で行われます。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/43732/707/43732-707-495d57d983008a6b5d5bc5dd3ac061f6-1799x2594.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
候補作『嘘と隣人』の表紙
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/43732/707/43732-707-7f2ce1a8c36e80aa67bcee177ec5e4bb-358x518.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
著者の芦沢央さん


■著者・芦沢央さんからのことば

 『嘘と隣人』を書き始めたきっかけは、“正しさ”が変わり続ける現代社会において、倫理観のアップデートは歳を重ねるほどにしんどくなる、と考えたことでした。過去の自分を否定しなければならなくなる局面について考える中で、「過去に刑事として向き合った事件に、時を経て一般人として向き合うことになる話」が書きたくなり、定年退職後の元刑事を主人公にした作品です。書いていくうちに、彼がリアルタイムの事件にも巻き込まれていくようになっていったので、私自身、今の彼ならどうするのだろうと探りながら書き繋いでいきました。捜査権限も事件について調べる義務もなくなったことに戸惑いながら、それでも謎があればつい推理してしまう平良正太郎は、唐突に歪にひび割れていく日常の奥に何を見るのか。ぜひ見届けていただけたら幸いです。

■『嘘と隣人』内容紹介

 ストーカー化した元パートナー、マタハラと痴漢冤罪、技能実習制度と人種差別、SNSでの誹謗中傷・脅し……。

 定年を迎えリタイアした元刑事・平良正太郎の平穏な日常に降りかかる、不穏な事件の数々。

 身近な人間の悪意が白日の下に晒された時、捜査権限を失った正太郎は、ときに刑事時代の記憶も手がかりにしながら、もちまえの洞察力で関係者の心理に迫っていく。
 事件の向こうに、人間心理の向こうに見えてくる驚愕の真実とは?

■ 第1話と第2話の冒頭を大公開中

▼第1話「かくれんぼ」冒頭を無料公開!
定年を迎えた元刑事・平良正太郎は、突然町中で娘のママ友に声をかけられて......

第1話「かくれんぼ」冒頭試し読み


▼第2話「アイランドキッチン」冒頭を無料公開!
家庭菜園をやるため、一戸建てへの引っ越しを考えた正太郎は不動産屋へ。幾度となく捜査で訪れたマンションの物件案内を見て、記憶が蘇ってくる。

第2話「アイランドキッチン」冒頭試し読み

■著者プロフィール

芦沢央(あしざわ・よう)
1984年東京生まれ。2012年『罪の余白』で野生時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。2021年『汚れた手をそこで拭かない』が直木賞候補に。2022年『神の悪手』で将棋ペンクラブ大賞優秀賞(文芸部門)、2023年『夜の道標』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。その他の著書に『許されようとは思いません』『火のないところに煙は』『カインは言わなかった』『魂婚心中』等がある。


■書誌情報
書 名:『嘘と隣人』
著 者:芦沢 央
判 型:四六判並製カバー装 
定 価:1,760円(税込)
発売日:2025年4月23日
ISBN:978-4-16-391971-3
書誌URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919713

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