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ファーメンステーション、東京大学と環境影響の定量評価確立を目指した共同研究開始

update:
株式会社ファーメンステーション
未利用バイオマス発酵アップサイクルに関するLCA実施のための技術評価フレームを確立し、未来社会を見据えた持続可能な食の実装モデルを探求



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/51332/118/51332-118-550a1fb090bf2c9a9700db7a401aff4c-1200x900.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会の構築を目指すバイオものづくりスタートアップの株式会社ファーメンステーション(本社:千葉県船橋市、代表取締役:酒井 里奈、以下ファーメンステーション)は、東京大学 未来ビジョン研究センター(菊池康紀教授)、同 先端科学技術研究センター(小原聡特任教授)らと、共同研究を開始しました。


気候変動や資源循環への対策の重要性が世界的に高まるなか、食品・飲料産業を含むあらゆる分野で「環境性能を定量的に示すこと」が新たな競争条件となりつつあります。とりわけ未利用バイオマスの利活用は、廃棄物削減や地域資源の循環に資するだけでなく、発酵技術によって高付加価値素材へと変換できる可能性を秘めています。しかし現状では、こうした発酵アップサイクル素材の開発に対して、環境影響を包括的かつ科学的に測定・比較する標準的な枠組みは十分に整備されていません。


今回の共同研究は、当社がこれまでに開発してきた発酵アップサイクル素材候補(例:コーヒー粕由来フレーバーアルコール、米ぬか由来発酵風味素材など)を題材としながらも、対象は個別製品にとどまらず、未利用バイオマス発酵プロセス全般に共通して活用可能なライフサイクルアセスメント(LCA)実施のための技術評価フレームの確立を目指すものです。具体的には、原料調達から発酵・精製・製品化、副産物利用に至るまでの一連の工程を分析対象とし、従来シナリオとの比較を通じてアップサイクルの優位性を数値で明らかにしていきます。さらに、2050年のカーボンニュートラル目標や国際的な持続可能性基準に関する認定・認証制度といった将来の社会要請を見据え、研究開発段階から未来適合型の設計要件を取り込むことで、技術導入によるライフサイクルの持続可能性を高めます。加えて、分散製造やライセンス展開といったスケーラブルな事業モデルを視野に、地域条件に応じた最適な生産・循環シナリオを描き出すことも本研究の大きな狙いです。これらの研究成果を科学的に検証し、かつ、学術的知見にとどめるのではなく、食品メーカーや自治体との共創や国際市場への展開に直接つなげ、環境価値を基盤とした新たな産業モデルの構築を加速してまいります。



■共同研究者のご紹介


菊池 康紀(きくち やすのり)教授
東京大学 未来ビジョン研究センター所属、同大学大学院工学系研究科を兼担、未来戦略LCA連携研究機構など複数の学内組織を兼務。専門はプロセスシステム工学、ライフサイクル工学、サステイナビリティシステム学など。資源循環やエネルギー分野でシステム設計と、実装社会を研究し、技術の多面的価値の定量化に取り組む。再生可能エネルギーやバイオ資源活用をテーマに、産学官連携や社会提言に関する活動を展開。


小原 聡(おはら さとし)特任教授
東京大学 先端科学秘術研究センター所属。専門はバイオプロセス工学、農工融合型のシステム設計など。作物設計から発酵・副産物利用までの技術開発とシステム設計・評価を接続する分野融合型研究に取り組み、バイオマス活用や持続性炭素資源由来の製品製造研究を主導し、産学官連携でシステム学を活用しながら技術開発・社会実装に取り組む。


■今後の展開
本共同研究は、当社が推進する農林水産省系SBIRフェーズ3事業とも密接に連動しており、量産実証で得られるデータと組み合わせることで、研究成果を実証レベルから事業レベルへとスムーズに接続することを目指します。将来的には、確立したLCA手法を活用し、国内外のパートナーと共に、分散製造やライセンス展開など多様な事業モデルを実現し、環境価値を“見える化”した新しい市場創出へとつなげていきます。


ファーメンステーションは今後も、「味や機能性」と「環境的価値」を融合させた発酵素材の提案を進めるとともに、循環型社会を実現する新たな産業モデルを先導し、食とバイオの領域に革新をもたらしてまいります。


技術に関する詳細はこちら
https://fermenstation.co.jp/technology/

<株式会社ファーメンステーションについて>
ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会の構築を目指すバイオものづくりスタートアップです。独自の未利用バイオマス・微生物データベースと発酵アップサイクル技術を活用し、フードロス/ウェイストおよびその他未利用バイオマス由来のバイオ素材を開発・製造しています。発酵アップサイクル技術の基盤と、開発するアップサイクル原料をもとに、化粧品等の原料製造・販売を行う「原料事業」、パートナー企業と共創し食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さ等をアップサイクルしたバイオ素材等を開発する「事業共創」等を展開しています。
岩手県奥州市に自社工場を持つことで、開発から製造まで一気通貫で対応可能であり、製造過程で生じる発酵副産物を化粧品原料や飼料、肥料として利用することで、可能な限り廃棄物を少なくする循環型モデルを構築しています。
また、地域社会、環境、カスタマー、従業員に対して多面的・包括的な利益を生む事業活動を実践する企業を認証する国際的な制度「B Corp 認証」を取得しており、経済産業省から「J-Startup」「J-Startup Impact」に選定されています。


会社名 : 株式会社ファーメンステーション / Fermenstation Co.,Ltd.
代表者 : 代表取締役 酒井 里奈
所在地 : 〒273-0864 千葉県船橋市北本町1丁目17番25号
事業内容 : 発酵アップサイクル技術を活用した未利用バイオマス(フードロス等)由来のバイオ素材の研究開発および製造販売、独自技術・ノウハウを活用した事業共創・共同研究開発、アップサイクル原料を活用した化粧品・雑貨OEM/ODM


コーポレートサイト  :https://fermenstation.co.jp/
事業共創       :https://fermenstation.co.jp/collabo/
技術         :https://fermenstation.co.jp/technology/


このニュースに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
株式会社ファーメンステーション 渡辺 麻貴
E-mail:info@fermenstation.jp

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