
ダイナミックマッププラットフォーム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO: 吉村 修一、以下「ダイナミックマッププラットフォーム」)のグループ会社であるDynamic Map Platform North America, Inc.と、AIスペーステック企業のSpace42(本社:アラブ首長国連邦(UAE)、ADX: SPACE42)は、UAE・中央アジア・アフリカなどの市場における安全な自動運転の加速を目指し、標準化・プラットフォーム統合・技術連携に関する国際的な協業を推進するための覚書(MOU)を締結しました。
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(左から) Dynamic Map Platform Arabia Ltd., General Manager, Ali Syed/Dynamic Map Platform North America, Inc. CEO, Chris Thibodeau/Space42, Chief Commercial Officer, Sulaiman Al Ali氏/Space42, Senior Vice President of Autonomous Mobility, Dr. Fan Zhu
本MOUは、2025年9月24日(水)~25日(木)にドバイ世界貿易センターにて開催の「Dubai World Congress 2025」にて署名され、以下に記載の3つの協業分野を定めています。
<本MOUにおける3つの協業分野>
- 高精度地図およびデータプラットフォームの国際標準化: 高精度3次元地図データ、ローカリゼーションレイヤー(自車位置を特定するため、複数のレイヤーに道路の構造を記録したマップ素材)、データフォーマットの統合を進め、国境を越えた自動運転のための国際標準を策定。
- 自動運転のパイロット事業: UAE、中央アジア、アフリカなどの国際市場における実証実験環境の構築。
- 技術・イノベーション連携: AI、デジタルツイン、センサーフュージョン(複数のセンサから得た情報を統合し、単一のセンサのみでは得られない情報を抽出する手法)、リアルタイム更新に関する共同研究の実施に加え、安全性・規制・認証プロセスに関するベストプラクティスの共有。
高精度3次元地図データは、車線レベルの精度で車両の認識システムを支援し、車両が正確に位置を特定することで複雑な道路を安全に走行することを可能にします。ダイナミックマッププラットフォームのマッピング技術とSpace42のAIを活用した地理空間技術を組み合わせることで、次世代の自動運転輸送のためのプラットフォームが構築されます。
【各社コメント】
■ダイナミックマッププラットフォーム 代表取締役社長CEO 吉村 修一
この度、当社はアブダビ証券取引所(ADX)に上場するSpace42と提携するに至りました。これまで日米欧韓で進めてきた高精度3次元地図データの提供を、同社との連携を通じてUAEにまで広げることができ、大変嬉しく思います。当社のMissionである「Modeling the Earth」の実現に向け、重要エリアとして中東においてもLv2+ADAS・Lv4自動運転向け含めて広く事業を展開してまいります。
■Dynamic Map Platform North America, Inc. CEO, Chris Thibodeau
ダイナミックマッププラットフォームは、自動運転およびスマートシティ分野において、より安全でスマートかつ持続可能なソリューションの実現に取り組んでおります。Space42との協業を通じて、ダイナミックマッププラットフォームの実績あるマッピング技術とSpace42のAIプラットフォームを融合し、現実世界での展開に向けた強固な基盤を構築します。この協業は、将来の基幹的なデジタルインフラとして機能する、真にグローバルなプラットフォームを構築するという当社の使命を体現するものです。
■Space42, Senior Vice President of Autonomous Mobility, Dr. Fan Zhu
高精度3次元地図データは、車両が正確に車線を維持しリアルタイムで応答する、安全で拡張性のある自動運転を実現します。Space42が地理空間インテリジェンスとAIプラットフォームサービスにおけるグローバルリーダーを目指す戦略の一環として、ダイナミックマッププラットフォームとの協業は国際標準の確立、データ連携基盤の強化、主要地域でのパイロット事業の加速を推進します。両社の地理空間AI技術とダイナミックマッププラットフォームのマッピング技術を融合させ、世界中のユーザーに実用的なソリューションを提供します。
<UAEにおけるSpace42の取り組み>
Space42は、UAEにおける自動運転イノベーションを牽引してきました。アブダビでは、Space42の自動運転サービス「TXAI」が2021年以降、約60万kmの走行距離と約2万件の安全な乗客輸送を実現しています。対象エリアはサディヤット島、ヤス島、アルマリヤ島、アルリーム島に加え、アブダビ空港などにも広がっています。ロボタクシーにとどまらず、Space42は高精度マッピング、デジタルツイン、AI搭載車両運用などを通じて、インテリジェントモビリティの進化を推進しています。ダイナミックマッププラットフォームとの協業は、Space42が掲げる「地理空間インテリジェンスAIプラットフォームサービスのリーダー」という戦略的柱を支えるものです。
UAEによるインフラ、制度、ガバナンスへの投資に支えられ、Space42の自動運転モビリティの取り組みは、UAEの自動運転輸送のグローバルハブとしての役割を確固たるものとし、AIを活用したモビリティを安全かつ大規模に展開するためのモデルとして位置づけています。
<ダイナミックマッププラットフォーム株式会社について>
当社は日本政府によるバックアップのもと、国内自動車メーカー10社等の出資により設立されました。日本をヘッドクオーターに、北米・欧州・中東・韓国に拠点を持ち、26ヶ国で事業を展開しています。
現実の世界をデジタル空間に複製する高精度3次元データのプラットフォーマーとして、様々な産業分野におけるイノベーションを支えています。
設立: 2016年6月
本社: 東京都渋谷区
代表者: 吉村 修一
事業内容: 自動運転・ADASをはじめ多様な産業を対象とした高精度3次元データの提供
URL: https://www.dynamic-maps.co.jp/
<Space42について>
Space42はUAEに拠点を置くAIスペーステック企業であり、衛星通信、地理空間解析、人工知能(AI)技術を統合することで、宇宙から地球を可視化する革新的なプラットフォームを提供しています。2024年にBayanatとYahsatの合併により設立されたSpace42は、グローバルな展開力を活かし政府機関、企業、地域社会における顧客の急速に進化するニーズに対応します。Space42は「宇宙サービス」と「スマートソリューション」の2事業部門で構成されます。宇宙サービス部門は固定衛星サービスと移動体衛星サービスの両分野における上流衛星運用を担い、スマートソリューション部門は地理空間データの取得・処理とAIを統合し、意思決定支援、状況認識の向上、運用効率の改善を実現します。主要株主にはG42、ムバダラ、IHCが名を連ねています。
詳細は公式サイトをご覧ください: www.space42.ai; Xでフォロー: @space42ai