株式会社 Fixstars Amplify（代表取締役社長 CEO：松田 佳希）は、最適化クラウドサービス「Fixstars Amplify（以下、Amplify）」の登録組織数が1000を突破し、あわせて最適化エンジンである「Fixstars Amplify Annealing Engine（以下、Amplify AE）」の累積実行回数が1億回（*）を超えたことをお知らせします。
（*）1回の実行回数とは、ユーザが1回の求解を実行したことを指します。直近数ヵ月では、毎日 15～25 万回の求解が実行されています。
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Fixstars Amplify のサービス概念図
最適化クラウドサービス「Fixstars Amplify」について
Amplify は、量子・AI・GPU などの最先端技術を活用し、複雑な社会課題の解決に挑む最適化クラウドサービスとして、最適化問題を解くためのプログラムの開発環境（Amplify SDK）と実行環境（Amplify AE）を提供しています。
Amplify SDK は、シンプルで効率的なアプリケーション開発を実現するために設計されており、多数の量子アニーリング・イジングマシン[1]や数理最適化ソルバー、ゲート式量子コンピュータを統一的に扱うことが可能です。一方、Amplify AE は、GPU 上に構築された大規模イジングマシンであり、最大 260,000 ビット規模の組合せ最適化問題を高速に求解可能です。2025年10月にはオンプレミス版の提供も開始し、セキュリティ要件の厳しい製造業を中心に導入が進んでいます。
Amplify を活用することで、組合せ最適化問題[2]として存在するさまざまなビジネス・社会課題に対し、人材・資源・時間などの配分を最適化することが可能になります。Amplifyは、組合せ最適化ソリューション分野において、日本国内でデファクトスタンダードの地位を確立しつつあります。
1. イジングマシンは、組合せ最適化問題を解く専用マシンで、量子力学的な効果を使った「量子アニーリング」などが注目されています。
2. 組合せ最適化問題は、製造、物流、金融など多様な業界で重要性の高い課題です。膨大な組み合わせの中から、目的に対して最適な組み合わせを選び出す問題であり、たとえば物流の輸送計画や製造計画に適用することで、事業活動の効率化や投資対効果の向上に貢献します。一方で、考慮すべき変数や条件が増えるほど組み合わせの総数は指数関数的に増大し、計算が急速に難しくなるという特徴があります。
サービス提供開始から4年間の背景
2021年10月のサービス提供開始以来、Amplify は多様な産業領域で利用が拡大しており、最適化の専門家による支援サービスとあわせて、高度な最適化の PoC（実証実験）から実業務への適用までを一貫して支援してきました。すでに、生産計画、従業員配置、工場電力の効率化、広告枠の高度割当など多様なビジネス領域で導入が進み、日々の意思決定を支える基盤として活用が広がっています。
また近年は、量子アニーリング・イジングマシンを用いたブラックボックス最適化へのニーズが急速に高まっています。応用領域も、自動車をはじめとする設計の最適化、マテリアルズ・インフォマティクス（MI）、AI モデルのパラメータ探索などへと拡大し、最適化技術の存在感はますます高まりつつあります。
代表取締役社長 CEO 松田佳希コメント
このたび、Fixstars Amplifyが登録組織数1000、累積実行回数1億回という節目を迎えることができました。これもひとえに日頃からご利用いただいているお客様、そしてご支援いただいている関係者の皆様のおかげと、心より感謝申し上げます。今後も、この日本国内での実績を基盤に、最高性能の最適化技術の提供と、幅広い産業への業務導入支援をさらに強化し、「最先端技術で、最適な答えを。社会を、もっと賢く。」というビジョンのもと、最適化技術のグローバルでの普及を目指してまいります。
株式会社Fixstars Amplifyについて
量子・AI・GPUなどの最先端技術を活用し、複雑な社会課題に挑む「最適化クラウドサービス」を提供しています。「最先端技術で、最適な答えを。社会を、もっと賢く。」というビジョンを掲げ、量子ゲートや量子アニーリングを含む多様なソルバーを統一的に扱える「Fixstars Amplify SDK」と、自社開発の高性能ソルバー「Fixstars Amplify AE/SE」を開発・提供しています。登録組織数は1,000を超え、累計実行回数は1億回を突破（2025年12月11日現在）しており、幅広い分野での社会実装を力強く推進しています。
https://amplify.fixstars.com/ja
