2025年12月12日、アジア太平洋地域発：
デル・テクノロジーズは、アジア太平洋地域（APJC）において、メディアブリーフィング『Predictions 2026』を実施しました。今回のオンライン ブリーフィングでは、グローバルCTO（最高技術責任者）兼CAIO（最高AI責任者）のジョン ローズ（John Roese）とAPJC担当プレジデントのピーター マース（Peter Marrs）がホストを務め、2026年以降にテクノロジー業界を変革するトレンドと、APJC地域におけるAI導入およびイノベーションを加速するためのデル・テクノロジーズの戦略について説明しました。
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ジョン ローズのビジョン ー 2026年以降にテクノロジー業界を形作るトレンド (画像提供：デル・テクノロジーズ)
ジョン ローズは、次のように述べました。「AIの急速な加速は、エンタープライズと産業の構造全体を再設計しており、これまでにないスケールとペースで、新たな運用、構築、イノベーションの方法が推進されるでしょう」。
スケーラビリティーと実際の導入に注力
主要なトレンドの1つは、目に見えるビジネス成果に向けたAIの拡張に重点が移行していることです。
ピーター マースは、次のように述べました。「議論は極めて現実的な導入に向けられており、AIは真に変革的な機会を生み出しています。私たちは、大規模なAI構築のために、APJC地域のお客様と協力しています。例えば、マレーシアのSanDiskは、スマート製造や製品設計のための高度なAIソリューションを導入し、最大95%の無人稼働工場を実現しています」。
マースは、このイノベーションの一例としてエージェント型AIの導入拡大を挙げました。インドのZohoなどの組織はデル・テクノロジーズと協力して、コンテキストを重視しプライバシー ファーストでマルチモーダルなエンタープライズAIソリューションを提供することで、エージェント型AIの導入を加速させていると述べました。「AIはAPJC地域のすべての企業にとってより身近になっており、デル・テクノロジーズはお客様と協力して、AIを大規模に導入するための基盤の構築を成功させています」。
ローズは、業界は今、自律型エージェントの時代に突入しつつあり、エージェント型AIが単なる便利なアシスタントから、複雑で長期にわたるプロセスを管理する不可欠なマネージャーへ進化していることに強調しました。2026年に向けて人々がエージェント型AIを導入する過程で、エージェントが想像以上に多くの業務を遂行することに驚くことになるでしょう。エージェントの存在自体が価値を生み、人間の効率を高めるだけでなく、AI以外の業務プロセスも、より良く機能させるようになります。
また、ローズは、業界全体がエンタープライズ向けAIの構築・導入を進める中、企業がレジリエントな「AI Factory」の在り方や構築方法を再考する必要性についても強調しました。「デル・テクノロジーズはこの分野のリーダーであり、『AI Factory』と『サイバー リカバリー、耐障害性、保管庫、データ保護』を統合して、企業が価値を生み出し続けられるよう支援しています」。
イノベーションの基盤としてのソブリンAIとガバナンス
AI開発が光速で加速する中、ある種の不安定さも生じています。ローズは、堅牢なガバナンス フレームワークと、プライベートで制御されたAI環境への需要が明白になると予測し、組織が安全かつ持続的にイノベーションを起こせるよう、社内外のAIガードレールの構築を強く促しました。
ローズは、次のように述べました。「昨年、私たちは『エージェンティック』が2025年の言葉になると予測しました。今年は、『ガバナンス』という言葉がさらに重要な役割を果たすでしょう。企業、地域、そして国家としてAI戦略の運用する上での規律とガバナンスがなければ、テクノロジーとユースケースは成功しないでしょう」。
また、ローズは次のように強調しました。「迅速に行動して前進するうえで最も複雑なのは、ガバナンス体制、つまり人々が何にどのように従うべきかを示すルールと、重要事項に優先順位を付ける方法を確立することです」。
国家レベルでは、AIが国益にとって不可欠になるにつれて、ソブリンAIエコシステムの急速な台頭が続くと予想されます。マースは、このトレンドについて触れ、同地域の多くの国と同様に、企業もまたローカル イノベーションを推進するための独自のフレームワークを積極的に構築し、すでに強固な基盤が整っていると言及しました。
マースは、「ソブリンAIは、AIエコノミーとエコシステムの新しい流れを生み出し、この成長するAIエコノミーにおける経済変革を推進しています」と述べました。また、信頼できるAIイノベーションを支える安全なローカル インフラストラクチャーを確立するために、オーストラリアのMacquarie Data Centersや韓国のNAVER Cloudなどの顧客とのパートナーシップを紹介しました。
ローズは、あらゆる取組みには基盤となるインフラが不可欠であるため、ソブリン型AI産業の規模は、現在多くの人が予想しているよりもはるかに大きくなるだろうと指摘しました。
インパクトと進歩をもたらすエコシステムの構築
マースは、ギャップを埋めるために、熟練した人材プールを育成し、APJC地域のAI競争力を高める上での協力的なエコシステムの重要性を改めて強調しました。また、デル・テクノロジーズの能力、人材、エコシステムを組み合わせることでインパクトをもたらしているイニシアチブとして「APJ AI Innovation Hub」を紹介しました。
マースは、次のように述べました。「専門家、政府、業界の仲間と協力することで、私たちはスキル開発の促進と集団的な専門知識の向上において真に大きな成果を上げてきました。私たちはともに、AI先進地域としてのアジアのリーダーシップを加速させ、地域の成長を促進するための重要なステップを見極めています。デル・テクノロジーズは、この変革にどのように関与し、支援できるのかについて大きな期待を寄せています」。
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■デル・テクノロジーズについて
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