2020年8月4日より、全国のローソンのチルド(冷蔵)デザートコーナーにて発売開始された「食べマス ミニオン」(264円税別)。

 食べマスとは、“和菓子でできた食べられるマスコット”をコンセプトとした、人気キャラクターを和菓子で表現した商品。株式会社バンダイよりシリーズ展開されており、2016年4月の発売開始以来、これまで40種類以上の商品が発表されています。

 今回の「食べマス ミニオン」は、そんな食べマスシリーズの最新作。
 ちなみにミニオンとは、ユニバーサル・ピクチャーズが配給するアメリカの3DCGアニメ映画「怪盗グルー」シリーズに登場する、青のオーバーオールとゴーグルを着用し、黄色い胴体が特徴のキャラクター。

 体系・頭髪・目の数などが異なる7種類のミニオンがこれまで劇中に登場していますが、今回商品化されたのは

 〇小柄で坊主頭と二つ目が特徴のボブ(バナナ味)
 〇長身で逆立った髪と二つ目が特徴のケビン(チョコレート味)
 〇センター分けの髪と一つ目が特徴のスチュワート(ストロベリー味)

 の主要キャラ3体でした。

 編集部ではさっそくローソンへ足を運んで購入したのち、実際に食べてみました。

 まずはパッケージ確認。ミニオンの形状もあってか、パッケージも正方形上になっています。顔の正面がはっきり見分けがつくようにされていますが、さらに横顔部分にはそれぞれの専用のシールが貼られておりより分かりやすくしています。

 では開封してみましょう。劇中のボブ・ケビン・スチュワートは一目ではっきりと分かるような身長差ですが、この商品は、そのサイズもあってあまり差異があるようには見えません。しかしそれ以外は、それぞれの髪やゴーグルがお菓子で見事に表現されていますね。オーバーオールや胴体の色もばっちり再現されています。

 と、よく見てみると、ミニオンと容器の間にさらにプラ容器が差し込まれています。以前食品関係の仕事に従事していた私がいうのもなんですが、こういうものは余計なコストがかかるので出来るだけ避けたいところ。なぜ入れているんだろうとミニオンを手に取ってみたところ、

「ネッチョリ」

 なんで?と思いよくよくみると容器に接するミニオンの部分に何やらテカりが。「どんな原料を使っているんだ?」と裏面のラベルを見てみると“水飴”の文字が。これは推測ですが、今回の商品形状だと接地面を固定しないと、お店へ輸送するときに商品が揺られて残念な見た目のミニオンになる可能性があるため、その対策でやっているのかもしれませんね。

 さて、蘊蓄(うんちく)はこの辺にして実食と行きましょう。上半身と下半身は味が違うのかな。ぐぬぬ……とやってみると見事に分かれました。やはり別の着色料を使用しているので、この2つは別々に製造しているようですね。しかしながら少々ショッキングな画像です。

 ということで、まずはケビン。君からいただきましょうモグモグ。チョコレート味とは謳っていますが、どちらかというとメイン原料の白生餡の味が強いですね。チョコは風味づけと言ったところでしょうか。

 断面は……と思いましたが、これ以上は良心の呵責的にやり辛いので自重しましょう。目・ゴーグル・髪の部分は胴体と同じ生地で色分けしているようですね。

 お次はスチュワート。あなたです。こちらストロベリー味とのことですが……モグモグ。うーむ、あまりストロベリーの味はしないかな……ゴリッ。ん?これはひょっとして苺の種の部分かな?どうやらストロベリー味は食感重視のようです。これはなかなか新鮮ですね。

 では最後にボブ……モグモグ。ん?これはバナナ独特の味がしっかり伝わってきます。そういえばミニオンズたちはバナナに異様な執着を持っていました。このようなことになってしまっても、バナナへの熱い執念は残留思念として残っているようです。

 というわけで完食。3個同時で食べましたが、1個が手のひらサイズなのでペロリといけちゃいますね。個人的にはこれは熱いお茶と合いそうです。ただ手で食べると、さっきのネッチョリ感があるので、フォークなどでミニオンたちを直接突き刺してから食べた方が手が汚れずに済みますね。ごちそうさまでした。

(向山純平)