インキュデータは2021年6月28日、カシオ計算機が推進する「ユーザ価値重視型企業への変革」において、ユーザデータの統合から利活用までを担う統合データ基盤「User Data Platform」の構築、活用におけるパートナー企業に採択されたと発表しました。これにより、ユーザ単位で最適な体験を提供することが可能になるといいます。
企業は商品やサービスをユーザに提供する際、様々なデータを活用しています。しかしこれまでは、全体的なユーザ動向を活用するにとどまり、必ずしも個々のユーザが望む最適なものでないこともありました。
カシオ計算機株式会社は市場環境が変化する中、製品を起点とした従来の「製品重視型」企業から、ユーザへ豊かな体験を提供して結びつきを高めるという「ユーザ価値重視型」企業への変革を目指しているとのこと。これを実現するため、あらゆるタッチポイント(ユーザと企業との接点)で生まれるユーザの行動、意識のデータを「ユーザ単位」で統合、そのデータからユーザを理解し、それぞれのユーザに最適な体験を個別に提供できる仕組み「User Data Platform」を構築することになったといいます。
統合データ基盤「User Data Platform」では、CASIO IDによる「登録データ(明示的ID)」を統合し、これに「デジタル行動データ」と「サービス利用データ」を加えた「システム共通ID」を作成。マーケティングに活用するほか、ユーザ動向を解析し、個々のユーザに最適な体験を提供します。
インキュデータ株式会社は、ソフトバンク株式会社、株式会社博報堂およびTreasure Data Inc.の合弁会社として設立された、データ活用領域におけるプロフェッショナルファーム。「User Data Platform」においては、構想策定から施策実行支援までを一括して対応できる点が評価され、カシオ計算機のパートナー企業として採択されたとのこと。
インキュデータはデータ活用に関する各種コンサルティング支援をするとともに、データ活用・分析基盤としてグローバルで多くの導入実績があるトレジャーデータ株式会社のカスタマーデータプラットフォーム「Treasure Data CDP」を活用し、カシオ計算機の「User Data Platform」構築を進めるとしています。
カシオ計算機では今後、この「User Data Platform」を基に、ユーザ起点ですべての事業活動が成り立つ「ユーザ中心のバリューチェーン」構築を目指し、開発から営業に至るまでユーザデータを基軸とした全社的な事業改革、デジタルトランスフォーメーションを推進していくとしています。
カシオ計算機が掲げるこの構想の実現に向け、インキュデータは「User Data Platform」の構築・活用を通じて支援していくとのことです。
情報提供:インキュデータ株式会社