「デザイン」をテーマにオリジナルのアナログゲームや雑貨を制作、販売しているKino.Qさんが新作「溶ける指輪」をツイッターで紹介。

 不思議な色合いでざらっとした質感の四角い装飾が付いた、一見するとおもちゃのような指輪を水につけると……装飾が溶けて中からは美しく輝く宝石が。見た目も華やかなジュエリーに変身しました。

 仕掛けは四角い装飾の素材にあり、実は水に溶ける性質を持つ特殊な紙で出来ています。灯篭流しでも使われるような紙で、水に入れるとすぐに溶けるのだそう。

一見すると普通のリングのように見えますが……

水につけると溶けはじめました

 中と外で二度楽しめる指輪、というコンセプトも面白いですよね。Kino.Qさん自身もともと特殊紙が好きで、他にも変わった性質を持つ紙を使用した作品を制作しています。

 こうした特殊紙を新しい作品に活かせないかと思案したところ、今回の「中と外とで特殊紙を200%楽しめる」指輪のアイデアを思い付いたのだそう。

外装が溶け、中からはきれいな宝石が出てきました

 中に仕掛けられていた宝石にも秘密が。実はこの宝石も特殊紙で出来ており、「アルブライト」という虹色に光る紙を上からレジンで固めたもの。この用紙選びはKino.Qさんが特にこだわったポイントで、指輪にしたときに最もキラキラして紙に見えないものを、いくつかの光る用紙の中から試して選んだとのこと。

 Kino.Qさんが制作した作品は通販サイトで販売していますが、今回の「溶ける指輪」は11月20日~21日に東京ビッグサイトにて開催予定の「ゲームマーケット」にて先行発売。その後年内~年明けを目途に通販サイトでも販売開始予定とのこと。

 価格は1600円(税込)を予定。溶かしてしまうのが少しもったいない気もしますが、ちょっとしたプレゼントとしても喜ばれそうです。

<記事化協力>
Kino.Qさん(@29182929cm)

(山口弘剛)