1997年1月31日金曜日は、かの名作ゲーム「ファイナルファンタジー7」が発売された日。まだまだ寒さの厳しい季節の平日ながら、待ちに待ったシリーズ最新作を買いに出掛けたという記憶が残っている方も多いのではないかと思います。

 その当時のソフト購入時のレシートが見つかった、というツイートを発見。添えられた写真には、少し色あせたレシートが写っており、そこには確かに「ファイナルファンタジー7」の文字が。同作のファンにとって非常に貴重なものであることはもちろんのこと、消費税率3%も今となっては懐かしい……!

 写真を投稿したのはツイッターユーザー・かっかさん。レシートは特に意識して保管をしていた、というわけではなく、実家にて荷物整理を行っていたところ、偶然発見したものなのだそう。

 しかも、このレシートは当時コンビニに導入された「デジキューブ」にてソフトを購入した際に発行されたもの。それまでゲームソフトはおもちゃ屋さんやゲーム専門店で購入するのが一般的でした。コンビニでもゲームが買えるようになるという、当時としては画期的なシステムが本格的に始まったのもこの年でしたから「FF7はコンビニで買った」という方もきっと多いのではないでしょうか。しかもコンビニで買うと限定のガイドブックが付いてきたんですよね……!

 かっかさんも当時小学生ながら、そんな情報を耳にし、購入先にコンビニを選んだとのこと。なんでも、スイミングスクールの帰り道、みぞれが降る中、親に車で連れて行ってもらったのだとか。

 おつりが出ないようにぴったり「¥7,004」のお金を用意している点からも、かっか少年がいかにFF7を楽しみにしていたかが伝わってきます。しかも、購入時間は「19:00」(午後”7″時)ちょうど。

FF7購入時のレシート

 その後、かっか少年がFF7の世界にのめり込んだことは言うまでもありません。やり込み要素も多く用意されている同作を、3周、4周と何度も繰り返しプレイするほど思い入れの深い作品となり、それは現在取り組んでいる自身の創作活動においても、かなり大きな影響を受けたと語るほど。まさにかっかさんにとって革命的なゲームであったことは間違いないでしょう。

 それから25年の時を経て再び邂逅を果たした、かっかさんと当時の思い出。発見時は懐かしさと同時に、なんでわざわざレシートまで取っておいたんだろうと非常に驚いたそうですが、もしかするといつか時代を記録した資料として、社会のために役立つ日が来るかもしれないという思いから、今後はしっかり保管しておくことにしたそうです。

 投稿を見た方からは、「懐かしい!おれもコンビニで買ったなー」「消費税が3%か……」と、当時を懐かしむ声が続々寄せられるなど、各々の頭の中で「じっとしていた思い出」たちを刺激した模様。

 レシートというと、受け取った後はすぐに捨ててしまう方もきっと多いと思いますが、10年後、20年後に当時を振り返るツールとしても役立つようです。思い出に残るような買い物のレシートは保管しておけば、将来面白い発見があるかもしれませんよ。

<記事化協力>
かっかさん(@kakka_NC)

(山口弘剛)