全年齢向けのアニメ化が決定している「くそみそテクニック」。5月31日に終了したクラウドファンディングは、支援金額が868万500円と目標金額を達成していました。

 しかし、6月12日に公式Twitterで、クラウドファンディングにてカードの不正利用が確認されたと発表。担当者に取材すると不正があったのは最高額の支援コースでした。

 漫画「くそみそテクニック」が原作のアニメ「新・やらないか」のクラウドファンディングが開始されたのは4月27日の19時。目標金額800万が設定されていました。

 支援コースは500円~300万円までの全12種類あり、中でも「光る!等身大阿部さんパネル」などがリターンの最高額300万円の支援「キング・オブやらないか」は話題になっていました。

■ クラファンは868万500円で目標金額達成

 クラウドファンディングが終了した直後の公式Twitterには、「8680500円のご支援に感謝!!」「みんな!!CF応援ありがとう!!」と、支援してくれたファンに向けてお礼のツイートも投稿。

 「絶対にすごい作品を作るからな!」「お楽しみに!!」とファンに力強く意気込みを語っていました。それに対し、ファンも「おめでとう!」と祝福。完成を楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか。

■ 不正利用が発覚して支援金額は538万500円に……

 しかし、今回「重要なお知らせ」と題して投稿されたツイートによると、前述したようにカードの不正利用が確認されたとのこと。

 支援金額のキャンセル処理にともない、クラウドファンディングは未達成になってしまいました。サイトを確認すると、たしかに支援金額は538万500円に減っています。達成率は67%です。

 ただし、プロジェクトに変更はなく「支援者へのリターン」や「公式アニメ化」はすべて予定通り実行されるそうです。

 アニメを制作する合同会社あにめ東京の担当者に話をうかがうと、不正利用があったのは300万円の支援「キング・オブやらないか」と30万円の支援「特別スポンサー枠」。

 クラウドファンディングが終了して2~3日が経った後に、カード会社からカードの不正利用があったと連絡が来たそうです。その後、警察に届出が行われています。

■ プロジェクトは予定通り進行

 現在、不正をした人の特定には至っていませんが、合同会社あにめ東京は「未達成の現状を受け入れ、それでもしっかりとプロジェクトが進行できるようにしていく」と編集部の電話取材に語っています。

<記事化協力>
合同会社あにめ東京
くそみそテクニック公式Twitter(@anime_kusomiso

(佐藤圭亮)