普段の生活から、アウトドアや災害時にも役立つカセットコンロですが、実はおよそ10年を目安に買い替えが推奨されていることをご存じでしょうか?

 岩谷マテリアル株式会社が販売するポリ袋「アイラップ」の公式Xアカウントが、10月7日の「カセットこんろとボンベの日」に合わせて確認を呼び掛けました。

 アイラップ公式アカウントでは、同社や岩谷産業株式会社が手がける他の商品類についても正しい扱いやオススメの使い方について度々紹介。今回の注意喚起もその一環として行われました。

 製造年月の確認は、本体側面に貼られているシールで行えます。そこに「○○.○○」という形で書かれており、例えば「10.12」とあれば、そのカセットコンロが2010年12月製造であることがわかるようになっています。つまり、これが「14.○○」以下の場合は要買い替えと判断できます。

 買い替えが必要な理由は、ボンベ挿入口取り付けられている「Oリング」(ガス漏れ防止のためのゴムパッキン)の劣化が主。使用の頻度にかかわらずゴムが経年劣化を起こし、ひび割れや変形が発生することで、ガス漏れなど大きな事故の原因になってしまいます。

ボンベ挿入口取り付けられている「Oリング」(ガス漏れ防止のためのゴムパッキン)の劣化が原因

 また、カセットボンベについても、約7年が使い切りの目安となっており、こちらも古くなるとガス漏れを起こす危険性があるとのこと。製造年月はボンベの底面に記載されているので、保管を行っている方は一緒に確認するようにしましょう。

 ちなみに、東日本大震災が発生した2011年3月からすでに丸13年が経過しています。当時防災用にと購入した方は、もう買い替えを行わなければいけない時期に来ているということ。あなたの家にあるカセットコンロも、もしかしてそのままになっていませんか?

※初出時、一部内容に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

<記事化協力>
アイラップ【公式】(@i_wrap_official

<参考・引用>
岩谷産業株式会社HP「カセットこんろ
日本ガス石油機器工業会HP「カセットこんろとカセットボンベは経年劣化します

(山口弘剛)