「ウミガメの甲羅を磨く簡単なお仕事」と求人広告のような投稿をXにしたのは、三重県にある「道の駅ウミガメ公園」の公式アカウント。

 お仕事内容が紹介されている動画には、飼育員の手元に自ら寄ってきて気持ち良さそうに甲羅を磨かれている子どものウミガメの姿が。嬉しそうで可愛く、「その仕事やりたい!」と応募したくなります。

 道の駅ウミガメ公園は、全国で唯一のウミガメ保護施設が併設されている道の駅。野生で傷ついたウミガメの保護や野生復帰、繁殖活動などもしています。

 飼育員の手のひらに載り、甲羅を磨いてもらっているウミガメはまだ生後1年2か月。腕をピーンと伸ばし、おとなしく磨かれていて良い子です。

飼育員の手元に自ら寄ってくるウミガメ

腕をピーンと伸ばし、おとなしく磨かれているウミガメ

 磨かれた後もスッキリした様子でスイスイ泳いで去っていきます。もしかしたら「気持ち良かった~!」と言っているかもしれませんね。

スイスイ泳いで去っていくウミガメ

 甲羅を磨くのは週に1回ほどで、病気の予防のために行っているそう。毎回こんな素直に磨かせてくれたら楽しいだろうなと思っていたら、これはご飯が欲しかったからのようで「満腹の時はガン無視されます」とのこと。ガ、ガン無視はやめてあげて……。

 ちなみに飼育員が磨いてくれない野生のウミガメはどのようにしているのでしょうか。気になったので聞いてみたところ、甲羅を岩に擦りつけたり、クリーニングフィッシュに体を掃除させたりしているのだとか。飼育員がいなくても、甲羅は綺麗なようです。

 なお、今回の投稿は求人広告ではなかったものの、道の駅ウミガメ公園の来園者向けに甲羅磨きの体験も行っているそうです。「この動画のような個体であれば、おとなしく磨かせてくれるので簡単にできます」と語っていました。

<記事化協力>
道の駅ウミガメ公園公式X(@umigame_kouen

(佐藤圭亮)