Google社が運営する動画共有サービス「YouTube」は3月5日、「オンラインギャンブルコンテンツに関するポリシー」を更新したことを発表しました。

 有害な可能性のあるコンテンツから視聴者を保護するための継続的な取り組みの一環として、3月19日から適用されます。

 YouTubeの現行ルールにおいても、Googleの承認を受けていないギャンブルサイトやアプリケーションに視聴者を誘導することは、いかなる方法でも許可されていませんでした。今後はこれに加えて、URLや画像、テキストに埋め込まれたリンク、視覚的な表示(ロゴを含む)、口頭での言及が含まれるようになります。

 また、Googleに承認されているかどうかにかかわらず、確実な収益獲得を約束するコンテンツは削除される可能性があるとのことです。

 続けて、たとえコミュニティガイドラインに違反していなくても、オンラインカジノに関するサイトやアプリの描写、宣伝を行っているコンテンツには年齢制限が設けられることもあると説明されています。

 これにより、ログアウトしたユーザーや18歳未満のユーザーには、オンラインギャンブルのコンテンツ自体が表示されなくなるとのことです。

 今回のアップデートに関し、Googleは「カジノ ゲームやアプリケーションなどのオンラインギャンブルコンテンツに焦点を当てたクリエイターに影響が及ぶ可能性があることを承知しておりますが、この変更はコミュニティ、特に未成年の視聴者を保護するために必要なステップであると考えています」と主張しています。

 今回のポリシー更新により、YouTube上でのオンラインギャンブルに関するコンテンツの拡散は、これまで以上に厳しく規制されることになります。視聴者としても、不適切なコンテンツに惑わされないよう注意が必要です。

 なお、日本国内ではオンラインギャンブルは違法行為とされており、YouTube以外のプラットフォームや広告であっても、安易に手を出すことで法的なトラブルに巻き込まれる可能性があります。興味本位であっても金銭を投じることのないよう、同じく注意が必要です。

<参考・引用>
YouTubeヘルプ「オンラインギャンブルコンテンツに関するYouTubeのポリシーの更新

(山口弘剛)