おたくま経済新聞

Pte Ltd.（本社：シンガポール、以下「NTK」）は、第一三共株式会社（本社：東京都中央区、以下「第一三共」）が2025年5月22日付で発表した、NTKによるFortis Healthcare LimitedおよびFortis Malar Hospitals Limitedに対する公開買付（以下「公開買付」）に関する声明（以下「当該声明」）について、以下のとおり見解を表明します。

NTKは、当該声明において第一三共が述べた内容には誤解を招く記述が含まれており、それによりNTKの利益が引き続き損われていると考えています。本件については、東京地方裁判所において訴訟が係属中であることを踏まえ、NTKは当該声明に含まれる不正確な内容に対する具体的な訂正は差し控えますが、NTKは、今後も東京地方裁判所において正確な情報を提示し、第一三共に対する以下の損害賠償等の救済を引き続き求めてまいります。

NTKは、2023年11月14日付の声明文において表明した見解を、以下のとおり重ねて述べます。
NTKは、第一三共がNTKによる公開買付の実施を妨害したことにより重大な損失を被ったと考えており、これに対して以下の内容を含む損害賠償請求を東京地方裁判所に提起しています。
- 不法行為（名誉・信用毀損を除く）に基づく損害： 1,093億インドルピー（約1,998億円、約57億リンギットに相当）※
- 名誉・信用毀損に基づく損害： 500万円（約270万インドルピー、約10万リンギットに相当）※
- 上記損害にかかる法定利息

また、NTKは第一三共に対し、NTKに対する第一三共による名誉・信用毀損行為の差止めおよびNTKの名誉・信用の回復措置も求めています。

NTKによる第一三共に対するこれらの請求は、適用される実体法に基づく、NTKの取引・事業に対する不法な妨害、第一三共および関係者による共謀、悪意のある虚偽の言説、名誉・信用毀損を根拠とする不法行為責任によるものです。

NTKが第一三共に対する損害賠償請求額を増額した経緯については、以下のプレスリリースをご覧ください。
IHHの間接子会社NTK 、第一三共に対する損害賠償請求額を約10倍に ～200億円から約2,000億円に増額～

※　2024年12月31日時点のマレーシア国立銀行（Bank Negara Malaysia）のウェブサイトに掲載された正午時点の仲値レート（JPY100: RM2.8572、INR100: RM5.2226）に基づき、端数処理を適用しています。