ゲームクリエイターとして活動する持辺高志さんが、Xに投稿したポストが22万いいねを集め大反響となっています。その内容は、「開発中のゲームのエンドロールに名前を載せてもいいよ」という人を募集するというもの。

 しかも応募条件は投稿への「いいね」のみで、さらに「全員載せます」と約束しています。あっ、これは……(察し)。

 そもそもなぜ持辺さんが、エンドロールに名前を載せたい人を募集したかというと、”開発スタッフの少なさ”が理由。制作にかかわるのは全体8名ほどしかおらず、これによりエンドロールの尺が大幅に余ってしまうことを懸念し、SNSで募集をかけてみた、という流れです。いわゆる「スペシャルサンクス」的な立ち位置でしょう。

 「応募がなければ架空の名前100人分ほどで埋める」ということでしたから、多くともそのくらいを想定していたのでしょうが、結果的に大幅に上回るどころでは済まないくらいの応募が集まるかたちに。これから発売されるゲームですから、ある意味ではうれしい悲鳴とも言えるでしょうが、持辺さんが頭を抱えるのは「全員載せます」と宣言したこと。

持辺高志さんの投稿

 22万名もの名前を載せるとなると、凄まじい作業量となることは、想像に難くありません。本当に全員分載せるつもりなのか?うかがうと、「当初はもちろんそのつもりだったのですが」……と、前置きしたうえで、「いいねが一定数以上になると(Xのシステム上)追いきれなくなるみたいで、申し訳ないですが結構な数の抜けは出てしまいそうです」と実情を明かしました。

■ 想定外の応募数にも前向き 「可能な限りまで記載させて頂く予定」

 しかしながら、「もちろん追える範囲で可能な限りまで記載させて頂く予定です!」と、改めて「掲載」を約束した持辺さん。自身のXでその進捗を投稿しており、一人ひとりの名前が相当小さくなってはいるものの、本気でやり遂げるつもりのようです。

可能な限り全員載せるとのこと

 「軽い気持ちで行った投稿が大きな反響を呼び、結果として作品の宣伝に繋がったということはもちろんありがたいことなのですが、それよりも、インターネット老人会の私としては、古き良き悪ノリといいますか、炎上やら論争やらネガティブな話題で日々騒がしい昨今のSNSにおいて、平成のインターネットのような一体感を感じられたことが何よりもうれしかったかもしれません」(持辺さん)

 ゲームの開発状況は現在8割ほどと大詰めを迎える中で、想定外の出来事となったことでしょうが、変わらずモチベーションを高く持って、約束を果たしてくれるはずです。

■ ゲームは年内発売予定 超本格骨太のシミュレーションRPG

 なお、持辺さんが開発中のシミュレーションRPG「Dragon’s Chronicles~暗黒大魔王と北斗の剣(つるぎ)~」は、現在Steamにて体験版を公開しており、製品版の発売は2025年内、価格は1500円前後を予定しているとのこと。

Dragon's Chronicles~暗黒大魔王と北斗の剣(つるぎ)~

 約22万名のスペシャルサンクスが載るというエンドロールに注目が集まるのはもとより、「超本格骨太ハードコアSRPGで、歴20年のテスターたちが絶賛」「最低でも100時間は遊べるボリューム」「SRPGファンであれば絶対後悔はさせない」というゲーム内容にも、ジャンルのファンから熱い視線が注がれそうです。

<記事化協力>
持辺高志@新作体験版公開しましたさん(@highmotivation8

<参考・引用>
Steam「Dragon’s Chronicles~暗黒大魔王と北斗の剣(つるぎ)~

(山口弘剛)