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株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)より、『貨物列車 探究読本』(税込定価1,892円)を、2025年7月18日に発売いたしました。
貨物列車は「一般の乗客は乗ることができない列車」であり、鉄道ファンにとっては、いつの時代も特別な存在です。それだけに知られざる魅力も多くあり、近年の鉄道ブームのなか、貨物鉄道趣味も大きな盛り上がりを見せています。
本書は「鉄道貨物YouTuber」として活躍中の「貨物ジャーナル」が、貨物列車の最新知識から料金体系、喫緊の課題、未来への展望までをわかりやすく解説。
◎電気機関車、コンテナ、タンク車…最新の顔ぶれは?
◎貨物輸送の主役「機関車」が誇る驚異のパワーとは?
◎鉄道用コンテナには、どんな種類やサイズがある?
◎「長時間の運転見合わせ」の際、運転士は交代できる?
◎運賃は、どのような計算方法で決められている?
――など、知れば知るほど奥の深い「鉄道貨物の世界」を案内します。
とくに「元運転士へのインタビュー」は必見。『貨物列車 探究読本』(税込定価1,892円)発売に、ぜひご注目ください!
●巨大輸送ネットワークの真の凄さがわかる!
まえがきより私は、長距離トラックドライバーだった父の背中を見て育ちました。遠いところまで荷物を運び、降ろす。ふたたび走り出し、着いた先で荷物を積む。すべて手積みです。休む間もなく夜通し走り続け、明け方に荷物を降ろし、仕事終了。仮眠ののち、次の仕事へ向かう。いつも危険と隣り合わせで、大変な仕事であると子どもながらに思っていました。大人になり、働くようになって20年、勤めていた製造業の会社では、製品の出荷の9割がトラック輸送、1割が鉄道輸送でした。部品の入庫にいたっては100パーセントがトラック輸送であり、私自身、鉄道貨物輸送に関心はありませんでした。
しかし、2018年のある日、私の心を大きく動かす出来事が起きます。この年、北陸地方は大雪に見舞われました。在来線が運休し、道路は通行止め。空港、港もすべて閉鎖され、かろうじて動いていたのは新幹線のみでした。状況が落ち着いたあと、当時、部品調達担当だった私が会社から指示されたのは、今後のトラブル回避のために、トラック以外の輸送手段も検討することでした。そこで、もともと製品の出荷で利用していた鉄道輸送を、部品の入庫についても利用できないかを模索しはじめました。
その際にお会いしたJR貨物の方から、鉄道貨物輸送について、さまざまなことを教えていただきました。そして、お話をうかがううちに、父の背中を見て思ったことが蘇ってきたのです。トラックドライバーが減っているなかで、長距離の貨物輸送は、いよいよ鉄道にシフトしていかなければならないのではないか。そう思い、2020年にX(旧・Twitter)やYouTubeに『貨物ジャーナル』というチャンネルを立ち上げました。
今回、私の経験をふまえて、本を出版する機会をいただきました。普段は、「鉄道は好きだけど、貨物列車のことはよく知らないという方」「鉄道貨物輸送について知ってみたいと思っている方」向けに配信していますが、本書のコンセプトも同じです。本書を通じて、1人でも多くの方が鉄道貨物輸送に興味関心を持っていただけると幸いです。
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●『貨物列車 探究読本』もくじ
1章/貨物列車の魅力を探究する知れば知るほど奥が深い貨物列車!
鉄道貨物は、どのように始まり、どう発展してきた?
運行する事業者は「JR貨物」だけではない!
最大26両編成。新幹線よりも長い!
たった1人の運転士で、膨大な荷物を運ぶ!
日本でもっとも長距離を走る列車は?
最長距離を走る列車は、どんなルートを辿る?…福岡(タ)→札幌(タ)
最長距離を走る列車は、どんなルートを辿る?…札幌(タ)→福岡(タ)
読み物としても面白い!『貨物時刻表』の楽しみ方
貨物列車は「五感」を刺激してくれる乗り物
ファンとしてのこだわり。「1/1で遊ぶ」とは
那覇から稚内まで、JRコンテナで荷物を運んでみたら…
2章/機関車を探究する
貨物鉄道では、どんな車両が活躍している?
強大なパワーでけん引! JR貨物の機関車たち
臨海鉄道・その他私鉄で躍動する機関車たち
貨物電車「スーパーレールカーゴ」の実力とは
3章/貨車を探究する
現代の貨物列車の主流は「コンテナ輸送」
今、見ることができるコンテナ貨車たち
「ファン要注目!」の車扱貨車たち
4章/コンテナを探究する
食品から自動車まで…コンテナの積荷は驚くほど多彩!
コンテナのサイズには、どんな種類がある?
「JRコンテナ」と「私有コンテナ」の違いとは
コンテナは、どのように製造されている?
「鉄道コンテナ専用トラック」の知られざる機能とは
5章/運転技術を探究する
元運転士に「プロの運転テクニック」を聞く……Aさん
元運転士に「こだわりの職人ワザ」を聞く……Bさん
6章/運賃の仕組みを探究する
鉄道貨物を利用するには、まず何からすればいい?
配達先までにかかる費用の内訳は?
運賃は、どのような計算方法で決められている?
集荷と配達の料金は、どのような計算方法で決まる?
7章/喫緊の課題を探究する
貨物鉄道は、物流が抱える問題を打開できるか?
視点1. 貨物鉄道の輸送モードとしての競争力強化に向けた課題
視点2. 貨物鉄道と他モードの連携に向けた課題
視点3. 社会・荷主の意識改革に向けた課題
「2024年問題」が浮き彫りにした、物流の危機
モーダルシフトからモーダルコンビネーションへ
北海道─本州間の貨物列車をめぐる「青函トンネル問題」とは
函館本線・函館─長万部間は、貨物専用線として存続できるか?
JR貨物の経営も左右する「アボイダブルコストルール」とは
震災復興のために走った貨物列車がある
運転士不足の問題は、さらに深刻になっている
8章/新技術と未来を探究する
貨物新幹線は、本当に実現するのか?
「貨物列車の自動運転」に立ちはだかる壁とは
貨物列車と自動運転トラックの「配達リレー」が実現へ
●著者 貨物ジャーナル(かもつじゃーなる)
1974年生まれ。鉄道貨物YouTuber。石川県金沢市を拠点に貨物列車の動画や鉄道貨物輸送の情報を発信している。製造業に勤務時は鉄道貨物輸送に携わり、私有コンテナの導入と運用管理、輸入貨物の輸送などを担当。2020年にYouTubeチャンネル『貨物ジャーナル「鉄道貨物輸送の大切さを伝える」』を開設。2022年、「第22回 貨物鉄道論文賞」特別賞を受賞。現在はYouTubeでの動画配信のほか、執筆・講演を通して鉄道貨物輸送を広める活動を行なっている。YouTube:https://www.youtube.com/@cargojournal
X:https://x.com/cargojournal20
Instagram:https://www.instagram.com/cargo_journal/
●新刊情報
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/994/12754-994-81b77c3807b665f71ef829b9a93e5ef3-1001x1474.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]書名:貨物列車 探究読本
著者:貨物ジャーナル
仕様:四六判/並製/216ページ
発売日:2025年7月18日
税込定価:1892円(本体1720円)
ISBN:978-4-309-29514-5
装丁:スタジオ・ファム
URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309295145/