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終売したチェルシーが復活していた……?北海道限定「生食感チェルシー」を実食

update:

 2024年3月で出荷が終了した明治のキャンディー「チェルシー」は現在、「生食感チェルシー」に形を変えて復活。北海道限定で販売されています。

 生食感……?どういうこと……?と不思議に思いつつも、札幌駅構内のおみやげショップで発見したので、買ってみました。

  • ■ 2024年3月に出荷が終了した「チェルシー」は、北海道限定で復活していた

     チェルシーは1971年に明治製菓(現:明治)から発売された、キャンディー商品。イギリス・スコットランドの「スカッチキャンディー」を参考に開発されました。

     ピーク時には25億円ほどの売上を誇ったものの、市場環境や顧客ニーズの変化で販売規模が低迷し、2024年3月で出荷が終了しました

     恥ずかしながら今回「生食感チェルシー」の存在を知るまで、チェルシーが終売していたことを知らなかった筆者。

     あのつるんとした舐め心地と、バターが利いた独特の甘さが好きで、中学生くらいのときに一時期ハマっていた記憶があります。そっか……チェルシーはもう食べられないのか……。

     一抹の寂しさを抱きつつも、幸運なことに筆者の手元には現在「生食感チェルシー」があります。チェルシーに思いを馳せつつ、これを食べていこうじゃないか。

    北海道 生食感チェルシー ヨーグルトスカッチ味

    北海道限定

     生食感チェルシーは、チェルシーの終了後に、明治の子会社・道南食品によって発売された商品。ブランドサイトの説明によれば「長い歴史のあるこのロングセラーブランドを、何とか形を変えてでも継続できないか」という思いから生まれたものだそう。

     形態もかつての「キャンディー」から「生キャラメルガナッシュ」へと変化。おそらく以前のチェルシーとはまったく違う食べごたえでしょうが、これはこれでとても楽しみです。

     今回手に入れたのは7月1日に発売されたばかりの「北海道 生食感チェルシー ヨーグルトスカッチ味」。価格は税込864円で、北海道内のおみやげショップで購入できます。

    駅のおみやげショップで発見

    ■ 溶けるような食感とヨーグルトの酸味が美味しい!美味しいのだけど……

     外袋を開けると、ヨーグルトの爽やかな甘さがふわりと広がってきます。

    外袋を開けた瞬間にヨーグルトの香り

     商品は1粒ずつ個包装されていて、パッケージの表記によれば全部で21粒入っているとのこと。

    個包装で入っている

    1袋に1粒入り

     中身は白っぽいキューブ状になっていて、やはりキャンディーのチェルシーとはかけ離れた見た目をしています。チェルシーというよりチーズのようです。

    見た目はチーズ

     手に持ってみると、むにむにとした感触。焼く前のクッキー生地のようで、なんとなく“生”の雰囲気が伝わってきます。

    焼く前のクッキー生地のような触りごこち

     1粒口に入れてみると、じゅわりと舌の上に溶けるような食感です。てっきり「生キャラメル」のような柔らかくて粘り気のあるものを想像していたのですが、まったく違います。

     柔らかさをほとんど感じる間もなく溶けていくのです。今まで食べたことのないタイプのお菓子です。

     どうやらこのじわりと溶けていく感じが、「生キャラメルガナッシュ」の「ガナッシュ」の部分に該当するようです。

    クセになる食感

     「ガナッシュってなんぞや」と思って調べてみたところ、チョコレートに生クリームなどを混ぜ合わせて作る製菓材料のことだそう。生チョコレートの、さらに一歩手前の状態のようです。

     なるほど。確かに言われてみればそんなような食感がします。生チョコレートよりも、さらにゆるい感じ。

     肝心の味については、ヨーグルトの爽やかな甘さと溶けるような食感がクセになり、とても美味しく感じました。

    これはこれで美味しい

     ただ、これが「キャンディーのチェルシーと同じか」と問われれば、素直に首を縦に振ることはできません。やはり味は食感も含めてこそだと思うので、「チェルシー」と「生食感チェルシー」は別物と心得て食べた方がいいでしょう。

     ただこの「生食感チェルシー」は「生食感チェルシー」として非常に美味しいお菓子。新たな北海道の土産として、見かけたらぜひ手にとってみては。

    (ヨシクラミク)

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