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5年使った子ども用のスプーンが突然の引退 思わぬ別れに「ありがとうね」

 お子さんの成長と共に使ってきたスプーンが、ある日突然”引退”を迎えた……そんな投稿がXで共感を集めています。投稿に寄せられたいいねの数は8万件超。

 話題となっているのは、Xユーザー・じぎじぎさんが投稿した1枚の写真。2つに割れた子ども用スプーンとともに、「食の細い息子を支えてくれたなぁ……ありがとうね」と感謝の言葉が綴られています。

  •  投稿者に話を聞くと、このスプーンは現在8歳のお子さんが3歳の頃から使い始めたもので、約5年間にわたり活躍していたとのこと。絵柄は「新幹線のお医者さん」として高い人気を誇る車両「ドクターイエロー」。

     「当時の息子はプラレールで遊ぶのが好きだったので購入しました。ドクターイエローが好きで帽子も持っていました」と投稿者。スプーン自体は100円ショップで購入したものですが、お子さんにとっては、食事の時間を共にする”相棒”のような存在だったのでしょう。

     そんなスプーンが割れたのは、いつものように洗っていたとき。スポンジで軽くこすったところ、突然ホロンと折れてしまったのだそう。「前兆は全くありませんでした。壊れなければまだまだ使う予定でした」と、予感すらなかったとのことですから、さぞかし驚いたに違いありません。

    突然ホロンと折れてしまったドクターイエローのスプーン

     物が壊れることは、不吉なことが起こる前兆などと言われることもありますが、投稿者は「逆に何かから身を守ってくれた」と考えるタイプとのこと。投稿当日はお子さんが外で転んで膝を擦りむいていたそうで、「それを守ってくれたのかなぁと思いました」と前向きに捉えたようです。

     一方のお子さんは、折れてしまったスプーンを見て、「えー、壊れちゃったの……」と残念そうなようす。投稿を見た人たちからも「大事に取っておいてあげてほしい」といった声が多数寄せられたことで、当初は処分するつもりだったものの、「今は取っておこうかなと思っています」と心境に変化があったと言います。

     もしこのスプーンにひとこと声をかけるとしたら?という問いには、「また別の子を守ってね、お疲れ様」と投稿者。何気なく使っていたものが、気付けば思い出の品になっている。子育ての日々の中で生まれた、ひとつの”別れ”に、多くの人が優しい気持ちになったようです。

    <記事化協力>
    じぎじぎさん(@ojigijigisou

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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