アボカドはギャンブルです。
スーパーなどで見かけても、どれくらい熟しているのかは見た目ではわかりません。触って確かめることもできますが確度は高くありませんし、何より買うかどうかわからないものをベタベタ触るのも気が引ける……。
しかしスウェーデンには、そんなアボカド購入時の悩みを解決する便利なスキャナーがあるようです。
■ 全4段階で成熟具合を判定してくれる「アボカドスキャナー」
スウェーデン在住の「パッパ」さんがこのほどXに投稿したのは「アボカドの成熟具合を判断してくれるスキャナー」の画像。
上部に長方形のディスプレイを備え、下部には緑色のライトが円環状に灯ったスキャナー部がある、シンプルな見た目の機械です。日本でもよく見かける、スタンド型の検温機に似た形状をしています。
下部のスキャナー部分にアボカドを近づけると、上部のディスプレイに成熟具合が表示されるシステムです。
パッパさんの投稿した画像では、ディスプレイ部に「Ät idag」と表示されています。パッパさんによると「Ätは食べる、idagは今日なので直訳すると『今日食べる』意訳すると今日食べごろといったところです」とのことです。
成熟具合は4段階に分けて表示されるといい、それぞれ「Snart mogen=ほぼ熟している(要熟成)」、「Mogen och fast=熟成しているが硬め」、「Mogen och mjuk=熟成して柔らかい」、「Ät idag=今日が食べごろ」となっているのだとか。
アボカドは買って割るまで中の様子がわからない厄介な野菜。熟れ過ぎて変色している時もあれば、逆に熟していなくて固いときもあります。固いときは追熟させることもできますが、そうなると献立変更を余儀なくされ、悔しい思いをした人も多いはず。
もしも日本にこの「アボカドスキャナー」が導入されたら、多くの人が救われるのではないでしょうか。
■ スウェーデンではアボカドが人気!“寿司”も要因の1つ?
しかしこんなアボカドスキャナーが生まれるほど、スウェーデンではアボカドが食べられているのでしょうか。筆者個人としてはあまりイメージがないのですが……。
パッパさんによれば「スウェーデンは健康志向が非常に強く、ランチでもサラダだけという方もいます。その中でアボカドは健康食の1つとしてよく食されると思います」とのこと。
またスウェーデンではタコスが人気で、毎週金曜日に家族で食べるのが定番化しているそうです。タコスのソースの1つとして「ガッカモーレ(アボカドのディップ)」があり、これがアボカド消費に一役買っているのではないか、とパッパさんは推測します。
さらにスウェーデンでは寿司も人気で、駅前には必ず寿司屋があると言っていいほど親しまれているといいます。
日本とは異なり菜食主義者向けのネタもあり、その定番の1つがアボカドをのせたアボカド寿司なのだとか。
この日の買い物で初めてアボカドスキャナーを目にしたパッパさん。実際に「今日が食べごろ」と判定されたアボカドを買って帰ったところ、中身は表示の通りの成熟具合だったようです。
確かな性能を持っているアボカドスキャナーに、パッパさんは「これからも使用しようかと思います」と話しています。
いつか日本のスーパーにも導入されて欲しいですね。本当に。
【北欧サラリーマンの呟き】
アボカドの熟成具合を判断してくれるスキャナーを初めて見た。もうアボカドで失敗しないかも⁉️ pic.twitter.com/7XLTEHiFzr
— パッパ (@ChallengingPapp) July 24, 2025
<記事化協力>
「パッパ」さん(@ChallengingPapp)
(ヨシクラミク)