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ハリケーン「メリッサ」により自宅が破壊され、学校に避難している家族(ハイチ、2025年10月30日撮影) (C) UNICEF/UNI893256/Noel
【2025年11月17日 パナマシティ発】
カリブ海地域をハリケーン「メリッサ」が襲ってから3週間が経過し、キューバ、ハイチ、ジャマイカの各地で、校舎の損傷、あるいは一時的な学校閉鎖により、約47万7,000人の子どもの学習の継続に深刻な影響が生じています。ユニセフ(国連児童基金)は被災した各国で現地政府などと連携し、必要とされる支援を提供しています。
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メリッサによる豪雨と洪水により、沿岸の脆弱な地域では基本的なサービスが途絶しました。多くの学校が被害を受け閉鎖されたため、子どもたちは授業を受けられなかったり、適切な学習環境が整っていない仮設スペースで学ばざるを得なかったりする状況です。ユニセフの最新の調査によれば、学習機会を奪われている子どもを含め、人道的支援を必要とする子どもは90万人に上ります。
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セント・エリザベスのブラックリバーを、ハリケーン「メリッサ」が通過した後の様子。多くの建物が損傷している(ジャマイカ、2025年11月2日撮影) (C) UNICEF/UNI895411/Cobran
ユニセフのラテンアメリカ・カリブ海諸国地域事務所代表ロベルト・べネスは次のように述べています。「学校は学びの場であるだけでなく、子どもたちにとって保護と安定を提供する場所です。教育が中断されると、子どもの学びや、ウェルビーイング、将来の可能性に深刻な影響が及び、次世代にわたって不利な状況から抜け出せなくなる恐れがあります。ユニセフはこの地域の各国政府と連携し、一刻も早く学習環境を回復させ、子どもたちにとって不可欠な教育のニーズを満たすための取り組みを支援しています」
ユニセフは現在、各国政府やパートナーと協力し、命を守るための物資を届けるとともに、損壊した校舎の修復を進め、子どもたちが安全に学びを再開できるように支援しています。
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ハリケーン「メリッサ」により、深刻な被害を受けたサンティアーゴ・デ・クーバにある学校(キューバ、2025年11月12日撮影) (C) UNICEF/UNI898877/Pelaez
キューバでは、ユニセフは生徒2万1,000人分の支援物資を配備しています。物資には、スクールキット、レクリエーションキット、乳幼児期発達キット、防水シートなどが含まれます。教育省および地方当局と緊密に連携し、損傷した校舎の修復、衛生設備・環境の改善、子どもたちを守る空間の強化を通じて、安全で包摂的かつ回復力のある学習環境の確保に向けた取り組みを支援しています。さらに、最も被害の大きい東部の各州に向けて、仮設校舎用テント30張と防水シート500枚を追加で配備します。これらの追加物資は、さらに3万9,200人の子どもと10代の子ども・若者を支援することになります。
ハイチでは、ユニセフは国民教育・職業訓練省と連携し、南部地域の各県の被災校に必要な支援を把握しました。すでに南県およびニップ県に2,800セットの学校用キットを提供しており、さらにプチ・ゴアーヴでは、メリッサの影響で学習が中断した子ども70人の心理社会的アクティビティを支援するため、レクリエーションキット2セットを届ける予定です。今後数週間のうちに追加支援を実施する計画です。
ジャマイカでは、最も被害の大きい地域の約1万人の子どもを支援するため、ユニセフは教員用・学習者用教材を提供し、約100カ所の仮設学習スペースを設置しました。さらに、心理社会的回復プログラムの研修を既に受けている1,000人の教員に加え、500人の教員を新たに研修し、教員自身の回復を支援するとともに、約1万8,000人の生徒に心理社会的支援を提供できる体制を整えます。
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セント・エリザベスのロッキーヒルで、ハリケーン「メリッサ」の被災体験について、12歳のアントワンさんから話を聞くユニセフ・ジャマイカ代表(ジャマイカ、2025年10月29日撮影) (C) UNICEF/UNI888362/Pryce
ユニセフは、ハリケーンの被害を受けた地域において、子どもたちの登校再開を最優先課題とし、学校の安全かつ迅速な再開をコミュニティの安定の基盤として担保するため、各国政府やパートナーと引き続き協力しています。また、子どもたちの教育の機会を守り、最も緊急性の高い子どものニーズに対応するための資金提供を呼び掛けています。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。(https://www.unicef.or.jp )























