4月からのアニメ放送が決定している「坂道のアポロン」(原作:小玉ユキ/小学館「月刊フラワーズ」連載)の制作スタッフ情報が解禁された。
監督は渡辺信一郎さん、音楽は菅野よう子さん、そしてキャラクターデザインは結城信輝さんが担当する。
渡辺監督は、代表作「カウボーイ・ビバップ」ではジャズを、「サムライチャンプルー」ではヒップホップをアニメと融合させるなど、作品での音楽の扱いは、本人が音楽好きという事もあり、特に強いこだわりをもって取り組んでいる。
本作についても「原作の持ち味をうまく生かしつつ、小玉先生とセッションをするような気持ちで作っていきます。」とコメントしている。ちなみに渡辺監督、原作付きのアニメはこれが初めてとのこと。初の原作付きアニメを渡辺監督がどう料理するのか?アニメファンにとってはそうした視点も本作の隠れた見どころの一つ。
そして、その『こだわりの監督』と共に音楽で作品を盛り上げるのは、昨年末の「第62回 NHK紅白歌合戦」オープニング曲も手がけた、今や国民的音楽家の菅野よう子さん。今回の作品については「青春で、ジャズ。こういう作品を、私が、一番待っていました。」とコメント。
ただちょっと気になるのが、菅野さん、7年前の雑誌のインタビューで「自身の嗜好としてはジャズはあまり好きではない」と答えている。
嗜好と得意不得意は別なのかもしれないが、そうしたエピソードも含んでおくと、「天才菅野よう子がジャズをどう扱うのか?」という見方もできるので、これもまた本作の見どころ聴きどころの一つになるのではないだろうか?
なお、今回のスタッフ発表に併せて「坂道のアポロン」原作者の小玉ユキさんは、「この漫画をアニメ化するにあたって、これほど贅沢な組み合わせはないと断言できる位、最高のスタッフに恵まれました。幸せ過ぎて胸が苦しいです。映像と音楽がどんなコラボレーションを見せてくれるのか、ただただ期待するばかりです。」とコメントを発表している。
「坂道のアポロン」は2012年4月よりフジテレビ ノイタミナほかで放送を予定している。公式サイトでは、4月からの放送に先駆け既にプロモーション動画が公開されているので、放送を待ちきれない方はこちらも是非チェックして欲しい。
「坂道のアポロン」公式サイト:https://www.noitamina-apollon.com
(C)小玉ユキ・小学館/「坂道のアポロン」製作委員会