Twitterで先週から、読売新聞社が提供する相談投稿コーナー「発言小町」の投稿文を真似た遊びが流行しています。
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例えば「#発言小町風に映画紹介」では映画の登場人物になりきって悩みを相談をしてみたり、「#発言小町風にスケーター紹介」では実在のスケーターや、周囲の人になりきって深刻な悩みを相談したりなど。
こんな感じで、いくつか種類があるわけですが、中でもひときわ異彩を放つハッシュタグ「#発言小町風に宝塚作品紹介」が更に大きな話題を集めています。togetterやNaverまとめでは複数のページが作成され、どのページも閲覧は1万に登るほど。
「#発言小町風に宝塚作品紹介」では、「宝塚歌劇団」で過去上演された作品の登場人物になりきって、発言小町風に悩みを相談するというもの。だだ、いずれのお悩みも投稿者名は伏せられており、そのお悩みが誰のものなのか当て合うなど謎あてクイズの様な側面も見せています。
今回は注目を集める投稿に、記者が思い当たる投稿者及び駄文を添えて紹介してみようと思います。
●相談:6人姉妹末っ子の女性のお悩み
6人姉妹の末っ子です。父がどうしても跡取りが欲しかったようで、私を跡取りにすべく私は男性として育てられてきました。最近は好きな男性もでき、転職したばかりでもあり、自身の今後の在り方について悩んでいます。どうかいいアドバイスをいただけないでしょうか。
⇒恐らくこの相談者はフランス在住のオスカルさんという女性の方ではないかと思います。
しかし、深いお悩みですね。結婚適齢期を迎えたにもかかわらず、後継者としての義務を全うせねばならないとは……。しかも通常業務では銃撃されるシーンが必ずあり、彼女がこれまで撃たれた数延べ1800回以上。大きなお悩みをお持ちのようですが、それだけ蘇るパワーがあれば何事も解決できる!そんな気がしてなりません。でも、いつか悩みが解決できるといいですね。
(推定相談者:「ベルサイユのばら」オスカルさん)
●相談:部下からのセクハラに悩む男性の相談
部下からのセクハラに悩んでます。最近、年上の部下を採用しました。仕事ぶりは非常に優秀ですが、しばしばセクハラをしてきます。具体的には(1)手に頬擦り(2)義眼を無理矢理握らせる(3)マントを使って抱きつく等です。再三の注意も意に介する様子がなく、困り果てています。
⇒次は銀河帝国から届いたお悩みです。この相談者の身長は173センチ、対してセクハラをしている部下の方は公称179センチと体格差があります。
そんな状況にもかかわらず、すりよられたり、跪かれたり、義眼を握らされたりしたら怖いに決まってます!危険を察知したら、いち早く大声を出して、たまに唇を狙っている節も見受けられますので特にその辺には注意していただきたいと切に思います。
(推定相談者:「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」ラインハルトさん)
●相談:意中の女性を振り向かせたいという男性の相談
最近ある女性を誘っているのですが全然振り向いてくれません。悔しくて彼女の息子を誘惑したら、息子は簡単に落とせました。ですが彼女は頑なに拒否してきます。黒ずくめの友人に手伝ってもらいましたが全然役に立ちません。何か他の方法はないでしょうか。
⇒この相談者は一見、真剣に恋の相談をしているよう思われますが、この女性を幼少の頃勝手に見初め、そして長年に渡りストーカーし続けている男性です。しかも振り向いてくれない事に腹をたて、様々な嫌がらせを女性に仕掛けるという悪質極まりない人物。
ストーカーとは自身にそういう自覚がないのが一番の問題。こうした相談はスルーするに限ります。
(推定相談者:「エリザベート」黄泉の帝王トート閣下)
●相談:名家に生まれた女性からの相談
結婚適齢期を迎えた女子です。売れ残る前に金持ちと結婚しろと周囲はせっついてくるのですが、愛の無いお見合い結婚よりも恋愛結婚をしたいと思う私は間違っているのでしょうか? 後出しになりますがウチはそこそこ名家ですが、借金もそれなりにあります。
⇒「ウチ」という一人称にやや現代的な雰囲気を感じますが、この方は、イタリア在住のジュリエットさんというお嬢さんかと思われます。ちなみに恋人のロミオさんは稀に見るドジっ子として有名。うっかり人を殺してしまったり、ジュリエットさんが死んだと勘違いし自分も死んでしまったりと。
非常に男運が悪いジュリエットさんには、愛ではなく「金」を勧めてあげたいです。
(推定相談者:「ロミオとジュリエット」ジュリエットさん)
●相談:引きこもりの息子を持つお父様からの相談
父親だと明かしてない息子がいます。容姿の問題があり引きこもり気味で我儘な内弁慶に育ちました。音楽が大好きで根はいい子なんですが。最近恋をしたらしく花束を買ったりドレスを縫ってあげたりしてますが上手くいかず落ち込んでいます。諦めさせるべきでしょうか?
⇒引きこもりの息子さんを持つお父様からの相談ですが、実はこの息子さん隠し子です。しかも、相談者は自身の勤め先の地下を勝手に改築し、長年に渡り息子さんをそこに住まわせ不法占有させていました。さらには、劇場を首になると息子さんをそのまま劇場地下に残し自分は黙って去ってしまうという……。色々と相談者本人に問題有りな気がしますね。
(推定相談者:「ファントム」支配人キャリエールさん)
●相談:現在の仕事に悩む男性からの相談
お屋敷の弁護士をしております。お世継ぎ問題で屋敷の方々から意見を求められたのが嬉しくて、つい調子に乗って熱唱、ダンスまで踊ってしまい「それじゃ助言にならない」と言われてしまいました。私は弁護士に向いていないのでしょうか・・・。
⇒弁護士と職業を明かされていますが、恐らくこの方はヘアフォード家のお屋敷弁護士・パーチェスターさんかと思われます。
しかし、弁護士の守秘義務をなんとお考えなのか。お世継ぎ問題にまで触れ、こうした相談を公の場でされるとは……。明らかに弁護士には向いていないと思われます。
(推定相談者:「ミー&マイガール」パーチェスターさん)
●相談:元彼がストーカー化していて困っているという女性からの相談
元歌手です。最近結婚して外国に移住したのですが、元彼が追ってきて困っています。家の庭、舞踏会、サロンと、どこにでも現れて「もう一度同じ夢を見よう」的なことを言ってくるので、冷たくあしらっているのですが、効果がありません。皆さんの対処法を教えてください!
⇒一世を風靡した歌姫の方からの投稿のようです。しかし別の人と結婚したのに海外まで追ってきて、さらにつきまとうというのは迷惑極まりないですね。
「黄泉の国までストーカー」という気合の入ったストーカーを見たことがありますが、この元彼さんも負けず劣らずの様子。
気を付けないと、そのうち変な言いがかりをつけられたり、更には誘拐され無理やりステージに立たされることもあるかもしれません。自身の身辺には充分に注意し、そして旦那様を信じる「ひとかけらの勇気」を忘れず頑張っていただきたいものです。
(推定相談者:「スカーレット・ピンパーネル」マルグリットさん)
いやぁ。皆さん色々と悩みを抱えている様子。中にはストーカーからのものや、本人に問題ありなお父様からの相談も含まれていますが、にしてもそれぞれの作品の人間模様が手に取るようにわかります。
この「#発言小町風に宝塚作品紹介」。誰かが相談を投稿したら、誰かが回答を寄せてくれるなどの反響もあり、更なる広がりを見せています。
宝塚ファンでなくとも楽しめるTwitter遊びですので、興味をもったら気軽に参加してみるといいかもしれません。もしかすると夢の扉が開く……かも?
参考:
togetter http://togetter.com/li/555128
Naver http://matome.naver.jp/odai/2137766840608196301
※誤字を一部訂正いたしました。9月3日10時41分