おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

ゲーム「悪魔城ドラキュラ」が宝塚でミュージカル化 原作について解説します

 宝塚歌劇団花組が2025年6月7日から上演する「『悪魔城ドラキュラ』~月下の覚醒~」。2月28日には、アルカード役を花組トップスターの永久輝せあさん、マリア役をトップ娘役の星空美咲さんが演じることが発表され、そのビジュアルもお披露目となりました。

 「悪魔城ドラキュラ」はゲームを原作とする作品ですが、宝塚ファンにはあまり馴染みがないかもしれません。そこで今回は、観劇前に知っておきたい原作について解説します。

  •  「悪魔城ドラキュラ」は1986年9月にコナミ(現:株式会社コナミデジタルエンタテインメント)より、ファミリーコンピュータディスクシステム用ソフトとして発売されたのが、シリーズの始まりです。

     「ゴシックホラー・アクションゲーム」として、ヴァンパイアハンターであるベルモンド一族と吸血鬼ドラキュラの戦いを軸に展開。魅力的なキャラクター、美しいグラフィック、荘厳な音楽が高く評価され、海外にも多くのファンを持つ作品として知られています。

     今回花組が公演を行う「『悪魔城ドラキュラ』~月下の覚醒~」の作品ページでは、物語は「オリジナルストーリー」と紹介されていますが、登場人物やタイトルを見る限り、おそらくシリーズ内屈指の名作として知られる「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」がベースになっているものと思われます。

    ■ ベースとなるのはシリーズ屈指の名作「月下の夜想曲」?

     「月下の夜想曲」は、1997年3月にプレイステーション用ソフトとして登場しました。

     美麗なイメージイラストやグラフィック、BGMを正統進化させつつ、従来の「ステージクリア型アクション」ではなく、広大な悪魔城内部を自由に探索しながら、キャラクターの強化や謎解きを行い、ストーリーを進めていくという「探索型アクション」に変貌を遂げた意欲作。以降も多くの機種に移植されるなど、今もなお多くのファンから支持を集めています。

     そんな本作の主人公を務めるのが、ドラキュラ伯爵と人間の女性の間に生まれた半吸血鬼であり、永久輝せあさんが演じる「アルカード」。そう、主人公は純血のヴァンパイアハンター「ベルモンド家」の一族ではなく、その宿敵ともいえるドラキュラの息子なのです。

     しかし、アルカードは残虐な行いを繰り返す父ドラキュラに反発。処刑された母リサが最期に遺した願いを受け継ぐとともに、自身の呪われた血を絶つために、ドラキュラへの反逆を決意しますが、一人の力では太刀打ちできません。そこで同じ志を持つ仲間として、ベルモンド家の一族である「ラルフ・C・ベルモンド」と共に、討伐に成功します。これが前日譚となる「悪魔城伝説」の物語。

     その後、アルカードは自らに流れる呪われた血を封じるため、覚める事の無い永い眠りについていましたが、それから約300年の時を経て再び悪魔城が復活。これに応じるようにアルカードも目覚め、その原因解明のために単身悪魔城に潜入する……というストーリーが「月下の夜想曲」で展開します。

     時を同じくして、悪魔城に潜入を試みていたのが、星空美咲さん演じる「マリア」です。彼女はかつてドラキュラを打ち負かすも、その後謎の失踪を遂げたヴァンパイアハンター「リヒター・ベルモンド」を追って、悪魔城でアルカードと出会い、協力をすることとなります。

     「月下の夜想曲」の他機種への移植版では、条件を満たすことで彼女をプレイアブルキャラクターとして操作できますが、実は彼女もヴァンパイアハンターとしての力を有しており、その能力はアルカードやリヒターをしのぐほど。この辺りの設定がミュージカル版に反映されているかも、見どころのひとつかも知れません。

     なお、本作はシリーズ内でも比較的難度が低く、アクションゲーム初心者やシリーズを初めてプレイする方でも、おそらく取っ付きやすいと言える作品です。PS4やAndroid、iOS向けにも移植されているので、興味のある方は観劇の前にゲームをプレイしてみるのも良いかもしれません。

    ■ 公演は6月から開始 他の配役も気になる

     今回の解説はあくまでゲーム版に則ったものであり、これらの設定がそのまま落とし込まれているとは限りませんが、作品の背景として知っておいて損はないかと思います。

     公開された「アルカード」「マリア」のビジュアルは、それぞれの顔立ちや衣装等、原作の姿が忠実に再現されており、まるでゲームの世界からそのまま飛び出してきたかのよう。早くも期待が高まります。

     また、ゲームの主要キャラクターである「リヒター・ベルモンド」や闇の神官「シャフト」、そして「ドラキュラ伯爵」も登場するならば、その配役が気になるところ。今後の追加情報にも注目しましょう。

     宝塚歌劇団花組によるミュージカル・ロマン「『悪魔城ドラキュラ』~月下の覚醒~」は、6月7日から7月20日の間、宝塚大劇場(兵庫県)にて、8月16日から9月28日の間、東京宝塚劇場(東京都)にて公演予定です。

    <参考・引用>
    KONAMI コナミ公式(@KONAMI573ch
    悪魔城ドラキュラポータルサイト
    宝塚歌劇団公式HP「『悪魔城ドラキュラ』~月下の覚醒~

    (山口弘剛)

    あわせて読みたい関連記事
  • これを待ってた!「ゴエモン」シリーズ初のコレクション「がんばれゴエモン大集合!」発売決定
    ゲーム, ニュース・話題

    これを待ってた!「ゴエモン」シリーズ初のコレクション「がんばれゴエモン大集合!」…

  • 宝塚宙組公演、25日に続き28日まで中止 主要出演者の体調不良で
    エンタメ, 舞台

    宝塚宙組公演、25日に続き28日まで中止 主要出演者の体調不良で

  • 宝塚宙組「PRINCE OF LEGEND」公演、25日の東京公演が急きょ中止
    エンタメ, 舞台

    宝塚宙組「PRINCE OF LEGEND」、25日の東京公演が急きょ中止

  • 宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく
    エンタメ, 舞台

    宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

  • 芹香斗亜、再始動 公式ファンクラブ「TreaSure」オープン
    エンタメ, 芸能人

    芹香斗亜、再始動 公式ファンクラブ「TreaSure」オープン

  • 宝塚ホテル、4室で「舞台衣装」展示 新レビュールーム誕生
    エンタメ, 舞台

    宝塚ホテル、4室で「舞台衣装」展示 新レビュールーム誕生

  • 宝塚大劇場(撮影:おたくま経済新聞)
    エンタメ, 舞台

    宝塚歌劇団、不正転売の検挙事案を報告 本人確認で発覚、警察に協力

  • 「SILENT HILL f」9月25日発売決定
    ゲーム, ニュース・話題

    「SILENT HILL f」9月25日発売決定 シリーズ初の日本舞台は“美しく…

  • フランス・パリにて「Yu-Gi-Oh! World Championship 2025」開催決定
    イベント・キャンペーン, ゲーム

    世界のデュエリスト集結!Yu-Gi-Oh! WCS 2025はパリへ

  • Switch向けリマスター版「ときめきメモリアル」予約開始 デラックス版も登場
    ゲーム, ニュース・話題

    Switch向けリマスター版「ときめきメモリアル」予約開始 デラックス版も登場

  • 山口 弘剛‌Writer

    記事一覧

    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • マックのシャカシャカポテト、新作は“ピザポテト味” 猫耳ミクもシャカシャカ参戦
    商品・物販, 経済

    マックのシャカシャカポテト、新作は“ピザポテト味” 猫耳ミクもシャカシャカ参戦

  • ゲオが「レトロゲーム」の販売を再開 SFCやプレステなど懐かしの名作が全国97店舗に並ぶ
    ゲーム, ニュース・話題

    ゲオが「レトロゲーム」の販売を再開 SFCやプレステなど懐かしの名作が全国97店…

  • GU×星のカービィ、新作コレクション発売 テーマは「プププリゾート」
    ゲーム, ニュース・話題

    GU×星のカービィ、新作コレクション発売 テーマは「プププリゾート」

  • プレステのチャーム付きビスケット発売 アラフォーゲーマーがレビューしてみる 
    ゲーム, ホビー・グッズ

    プレステのチャーム付きビスケット発売 アラフォーゲーマーがレビューしてみる 

  • 「パパが心配」遠隔カメラで見守られる外科医 哀愁漂う背中が話題
    インターネット, おもしろ

    「パパが心配」遠隔カメラで見守られる外科医 哀愁漂う背中が話題

  • 連載終了から24年、「天は赤い河のほとり」2026年夏に初アニメ化
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    連載終了から24年、「天は赤い河のほとり」2026年夏に初アニメ化

  • トピックス

    1. プレステのチャーム付きビスケット発売 アラフォーゲーマーがレビューしてみる 

      プレステのチャーム付きビスケット発売 アラフォーゲーマーがレビューしてみる 

      2月16日、バンダイからゲームファン垂涎の食玩が登場しました。その名も「PlayStationミニチ…
    2. 甘いの?しょっぱいの?1日20食限定の「チョコレート味噌ラーメン」が唯一無二の体験だった

      甘いの?しょっぱいの?1日20食限定の「チョコレート味噌ラーメン」が唯一無二の体験だった

      都内に6店舗を構えるラーメン店グループ「ソラノイロ」は、2月11日から「そらのいろ 銀座本店」にて1…
    3. 鳥羽周作シェフおすすめの「ペヤング」アレンジを実践 溶き卵につけるだけで劇的変化が!?

      鳥羽周作シェフおすすめの「ペヤング」アレンジを実践 溶き卵につけるだけで劇的変化が!?

      料理人の鳥羽周作さんが、自身のXで驚きのアレンジを紹介しました。その名も「とんでもなく簡単に最高の飲…

    編集部おすすめ

    1. TVアニメ キービジュアル

      「ねずみくんのチョッキ」アニメ化決定 津田健次郎・能登麻美子が複数役担当

      株式会社ポプラ社は2月17日、ロングセラー絵本「ねずみくんの絵本」シリーズ(作:なかえよしを/絵:上野紀子)のテレビアニメ化を発表しました。…
    2. (写真はイメージ/写真AC)

      JR東日本、駅そば巡りスタンプ企画 148店舗参加の「駅そばの達人2026」開催

      JR東日本は、駅そばを味わいながらスタンプを集められるキャンペーン「駅そばの達人2026」を、2月19日から3月18日まで開催すると発表しま…
    3. ラグナロクオンライン3

      「ラグナロクオンライン3」日本展開決定 スマホ&PC対応、特定コンテンツはシーズン制

      ガンホー・オンライン・エンターテイメントは2月13日、スマートフォンおよびPC向けMMORPG「ラグナロクオンライン3(RO3)」の日本国内…
    4. 書籍「ふだん着で行ける秘境 ニッポンの異空間」(関口勇著)

      廃墟とカオスを摂取せよ “異空間”偏愛本「ニッポンの異空間」発売

      廃墟や珍スポット、巨大工場など、なぜか心を惹きつけられる“不思議な場所”を厳選して紹介する書籍「ふだん着で行ける秘境 ニッポンの異空間」(関…
    5. 描き下ろし記念ビジュアル

      河内遙「涙雨とセレナーデ」2027年TVアニメ化 描き下ろし記念ビジュアル公開

      河内遙さんの「涙雨とセレナーデ」が、2027年にテレビアニメ化されることが決定しました。単行本最終14巻の発売日にあわせて、2月13日に発表…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト