アニメ『おそ松さん』(テレビ東京他)の第1話が、2016年1月29日発売予定のBlu-ray&DVDに収録されないことが発表されました。本作には人気アニメや映画のパロディが多数登場するとして、良くも悪くも注目される作品。

今回の未収録について同アニメの公式サイトでは「製作委員会の判断により」とだけ理由を説明しています。そしてネット配信中のものについては11月12日0時に配信終了するそうです。

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『おそ松さん』HP

■パロディのオンパレード

今回収録が見送られた第1話には、『うたの☆プリンスさまっ』『花より男子』『ハイキュー!!』『黒子のバスケ』『ドラえもん』『美少女戦士セーラームーン』など、多くの作品を連想させるパロディネタが含まれていました。

本作の監督はアニメ『銀魂』も手がける藤田陽一さん。『銀魂』は時事ネタを巧みにパロディとして登場させる作品として知られており、第1話ではファンの度肝を抜くとともに、「いいぞもっとやれ」といった応援する声がネットには多くあげられていました。

しかし往年のファンからすれば、「赤塚さんに対する敬意がない」といった声があげられていたのも事実。賛否が巻き起こっていたのです。

■第3話はテレ東社長が謝罪する出来事も

第1話が未収録となるBlu-ray&DVDには、第1話の代わりに完全新作アニメ、そして第2話、第3話が収録されるそうです。

今回収録される第3話。この話も実はつい先日問題になっています。テレビ東京での10月19日放送の後、10月24日のBSジャパン放送時で、内容の一部が修正されていたのです。普段は地上波、BSともに同じものが放送されます。

修正されていたのは『それいけ!アンパンマン』を連想させる『ほれいけ!DEKAPAN-MAN』。「デカパンマン」に扮したデカパンが、パンツの中からいきんで出した「かりんとう」をお腹をすかせた子ども達にわけあたえるという内容。修正後にはかりんとうは光る棒に変更され、他にもアンパンマンの作品を連想させる背景や、衣装の色など細かい部分が修正されました。

この件について10月29日に行われたテレビ東京の定例会見で、高橋雄一社長が「オリジナルに失礼な行為だった」と謝罪しています。

■今回の未収録は「宣伝戦略の一つ」と疑う声

第3話での対応もあることから、ネットでは「第1話未収録は宣伝戦略的なもの?」「本当に問題があるなら、即ネット配信も停止しているはず」「放送できないものこそ円盤に入れるよな」「ネットは12日まで配信とかちょっと変ざんす」と、疑う声がでています。

しかし多くは「第1話はパロディが多すぎてどれが問題かわからない」「TPPもあるしね」という声。そもそも問題だらけだったため、ファンから見ても「いつ何が起こってもおかしくない」と思われいたようです。

伝説復活の第1話。それが早々の未収録決定。作品史に新しい伝説を刻んだことは間違いないようです。

伝説になった1話