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隠れた名物?知る人ぞ知る新幹線の「シンカンセンスゴイカタイアイス」

 みなさんにとって出張や旅行の楽しみは何でしょうか?車窓の風景?駅弁?

 そんな旅の楽しみのひとつとして、Twitterを中心にFacebookやInstagramで隠れた名物となっているのが、その名も「シンカンセンスゴイカタイアイス(新幹線すごい固いアイス)」。

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    バニラ

     「シンカンセンスゴイカタイアイス」とは、東海道・山陽新幹線と、JR東日本の新幹線(東北・北海道新幹線など)の車内販売で取り扱われているアイスクリームのこと。そう、あのカートで売り歩く車内販売(ワゴン販売サービス)のプレミアムなアイスクリームです。1個300円前後と高価なためついつい見過ごしがちなアイテムですが、このアイスが美味であるのはもちろん、話題になるほどの「固さ」なのです。 販売員の方からも「固いのでご注意を」と時間を置いて柔らかくなってから食べることを購入の際に忠告されます。実際に食べられるようになるまでに10分程度かかることもあります。

    本当に固い

    ■スプーンをさしても刺さらない 刺さってもわずかのカッチカチ

     「固さ」はまさに本物で、スプーンが刺さって直立不動になってしまうほどで、時には刺そうとしても刺さりすらしないほどの固さです。もはやネタにせざるを得ないといって良いほどの固さで、固さを示すサインとしてスプーンを無理矢理突き立て、その写真をTwitterなどのSNSで発信することが常態化しており、ハッシュタグ「#シンカンセンスゴイカタイアイス」とともに多数の報告がアップされています。

     類似ハッシュタグの揺らぎとして、「#シンカンセンスゴクカタイアイス(新幹線すごく固いアイス)」「#シンカンセンスゴイタカイアイス(新幹線すごい高いアイス=300円前後するため)」や「#スジャータアイス」などがありますが、元々は「シンカンセンスゴイカタイアイス(新幹線すごい固いアイス)」からとされています。

     このアイスクリームの正体は、主にスジャータめいらくグループが製造している「スーパープレミアムアイスクリーム」という商品で、一般的なアイスと比べ、乳脂肪分が総じて高く、バニラにいたっては倍以上(15.5%以上)あることによる濃厚さが原因とされています。その分プレミアムと名付けられるほどの濃厚な味わいと滑らかな舌触りが特徴。

     また、定番のバニラと抹茶以外に、期間節限定で様々なアイスが販売されていて、りんご、みかん、白桃など、列車によって品揃えはさまざまとなっています。筆者が最近乗車した山陽新幹線では、季節限定で「いちじく極みアイス」(330円)なるプレミアムなアイスが販売されていました。もちろん、購入の上でお約束の固い表現をさせていただきましたので写真にてご確認ください。

    白桃
    いちじく極みアイス

    ■実は新幹線の車内以外でも買える

     気になる「シンカンセンスゴイカタイアイス」の由来ですが、元々のネーミングの由来は小説「ニンジャスレイヤー」に登場する地名「マルノウチスゴイタカイビル」から来ているという説が最有力。この説では2013年ごろから使われはじめ、現在では密かなブームとして浸透してきています。 食べ方も人それぞれで、スプーンを突き立てた後は普通に食べるほか、ツウの方ではホットコーヒーをかけてアフォガード風にして食べる方も。

     ちなみに、新幹線には乗車する予定がない都内近郊の方も気軽にお楽しみ頂ける方法があります。このアイスは車内販売だけで扱われていると思いがちですが、実は東京駅の新幹線プラットホームにある売店でもバニラと抹茶のアイスが販売されています。持ち帰る間に溶けてしまうためその場でのお楽しみになってしまうと思いますが、気になる方は是非一度チェックしてみてください。

    (文:ヤスベェ3世!)

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