おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

小3社会科新番組・コノマチ☆リサーチ発表に『たんけんぼくのまち』世代ざわつく

 可愛い女の子を描かせたら日本一……いや、世界一と言っても遜色ない人気イラストレーターの岸田メルさんが2016年8月に出演したNHKEテレの小学生3年生向けテレビ番組『コノマチ☆リサーチ』が、4月からレギュラー番組として放映されることになりました!!

 『コノマチ☆リサーチ』は民奈野市(みんなのし)に住むマンガ家のハジメ(岸田メル)が宇宙人・ズビと出会い「まちのひみつ」を探っていくというストーリー。
番組サイドは小学3年生から社会科の学習が始まるに際し、子供たちが社会的な物の味方や考え方を身につけてくれることを願いとして制作したんだとか。

  • 【関連:Eテレに関する過去記事】

     さて、ここであることにお気づきの人もいるんではないでしょうか。そう、実は『コノマチ☆リサーチ』は1984年から1992年までNHK教育テレビで放映された『たんけんぼくのまち』の流れをくむ番組なんです。NHKの新番組紹介でも「かつてチョーさんが自転車で町じゅうを走り回り、わかったことを模造紙に描いてまとめた『たんけんぼくのまち』、その流れをくむ小学3年・社会の新番組。」と紹介されていました。

     『たんけんぼくのまち』では舞台となった商店に配達員として下宿したチョーさんが「チョーさん号」と名付けた自転車に乗り町じゅう走り回り地域社会の仕組みを学んで行き、わかったことは色とりどりに「たんけん地図」にまとめていく──そんな社会科の学習を楽しく生まれ変わらせた番組は当時の子供達から熱狂的な支持を得ていました。また、地域によっては各教室にブラウン管テレビが設置されていたこともあり、授業の一環として見る機会のあった子供もいたようです。

     それゆえに、当時番組を熱心に視聴していたファンが大人になり「『たんけんぼくのまち』のような番組を制作してほしい」とSNSなどで声を上げることもしばしばありました。そんな声に応えるべく『コノマチ☆リサーチ』がレギュラー化したと言っても過言ではありませんが、今回のレギュラー化発表をうけ『たんけんぼくらのまち』世代ファンがSNSを中心にざわついているんです。

    「岸田メルはチョーさんの後継者ってことでいいんだよね」
    「「たんけんぼくらのまち」
    「このまちだいすき」とかと同じ系列の番組ktkr!!」
    「岸田メルが本当にチョーさんポジションで笑う」
    「「たんけんぼくのまち」みたいなのって見て納得した」
    「もしかしてチョーさん出演してたあの番組系統なの?」

     幼少期に『たんけんぼくらのまち』をワクワクしながら見ていた世代は、もうチョーさんと岸田さんを重ね合わさずにはいられない様子。ちなみにチョーさんは現在同じNHKEテレの『いないいないばあっ!』にてワンワンの中の人を担当しています。子供時代見ていた番組出演者を親の立場になり今度は子供と共に見る。感慨深くもあり、「犬苦手って言ってたのに!」と思わずテレビに突っ込む人もいるようですよ。

    <参考>
    NHK・平成29年度 春の新番組 一挙紹介!
    コノマチ☆リサーチ番組ページ

    (大路実歩子)

    あわせて読みたい関連記事
  • NHK、新サービス「NHK ONE」登録不具合で謝罪 移行初日にユーザー不満相次ぐ
    インターネット, 社会・物議

    NHK、新サービス「NHK ONE」登録不具合で謝罪 移行初日にユーザー不満相次…

  • 「びじゅチューン!」YouTube動画が9月末で公開終了へ 悲しみと衝撃が広がる
    TV・ドラマ, エンタメ

    「びじゅチューン!」YouTube動画が9月末で公開終了へ 悲しみと衝撃が広がる…

  • じゃじゃ丸たちが帰ってきた!「にこにこ・ぷん NEO」で令和に復活
    TV・ドラマ, エンタメ

    じゃじゃ丸たちが帰ってきた!「にこにこ・ぷん NEO」で令和に復活

  • 「テンテンくん」作者、高祖父の大河ドラマ化に驚き「信じられません」
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「テンテンくん」作者、高祖父の大河ドラマ化に驚き「信じられません」

  • 「NHKプラスにアップグレードされました」 NHKを騙るツッコミどころ満載のメールに注意
    インターネット, 社会・物議

    「NHKプラスにアップグレードされました」 NHKを騙るツッコミどころ満載のメー…

  • NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の茨田りつ子が歌う「別れのブルース」が発売!菊地凛子からコメントも到着
    TV・ドラマ, エンタメ

    「ブギウギ」茨田りつ子が歌う「別れのブルース」発売!菊地凛子からコメントも

  • 「薩摩注意情報が発表されました」公式のまさかの誤表記に薩摩藩士たちが反応
    インターネット, おもしろ

    「薩摩注意情報が発表されました」公式まさかの誤表記に薩摩藩士たちが反応

  • うーたんが「いないいないばあっ!」を卒業 突然の一報に別れを惜しむ声続々
    インターネット, 雑学・コラム

    うーたん、長年ありがとう 子どもたちの人気者であり親たちにとっては「育児の戦友」…

  • 画像提供:白泉社/(C)よしながふみ/白泉社
    アニメ/マンガ, 放送・配信

    よしながふみ「大奥」がNHKでドラマ化 脚本は「おんな城主 直⻁」などの森下佳子…

  • 画像提供:よし子さん(@maruko_inoue)
    インターネット, おもしろ

    牛乳パックでコッシーを作成 ママの頑張りに娘さんも大喜び

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • YouTube、永久停止クリエイターに「再出発の機会」 新チャンネル申請を可能にする試験導入を発表
    インターネット, サービス・テクノロジー

    YouTube、永久停止クリエイターに「再出発の機会」 新チャンネル申請を可能に…

  • 南インド伝統のチキンカレー「ケララチキンカレー」
    商品・物販, 経済

    松のやが南インド伝統の味を再現 「ケララチキンカレー」新発売

  • 毛玉とるとる Pro(KC-NW825)
    商品・物販, 経済

    ストッキングやタイツも可の毛玉取り器誕生 マクセルイズミ「毛玉とるとる Pro」…

  • キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化
    商品・物販, 経済

    キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

  • 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言
    社会, 経済

    時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

  • ゴロっとチキンのカレーナポ
    商品・物販, 経済

    パンチョ初の人気投票1位「カレーナポ」が進化 期間限定で復刻登場

  • トピックス

    1. 藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

      藝大卒の声楽家が1時間1000円で自分を貸し出す理由 フリー芸術家ならではの戦略

      プロの声楽家として活動する傍ら、1時間1000円から自分の時間を「レンタル」している男性。キャリア豊…
    2. ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた

      ドムドムが“カニまるごと”の衝撃バーガーを再販 新作コチュジャン味を食べてみた

      ドムドムハンバーガーは10月14日に、カニを丸ごと挟んだ「丸ごと!!カニバーガー」を販売開始しました…
    3. 丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が10月6日から、人気ラーメン漫画「ラーメン大好き小泉さん」とコラボした「らーめん缶」を、東…

    編集部おすすめ

    1. 毛玉とるとる Pro(KC-NW825)

      ストッキングやタイツも可の毛玉取り器誕生 マクセルイズミ「毛玉とるとる Pro」を発売

      マクセルイズミ株式会社は、ストッキングやタイツなどの繊細な衣類にも対応する毛玉取り器の新モデル、「毛玉とるとる Pro(KC-NW825)」…
    2. キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンが、バンダイの「ガシャポン」とコラボレーション。歴代のカメラとレンズをミニチュア化した「Canon ミニチュアカメラコレクション」を…
    3. 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信社は10月9日、自民党本部での取材中に「支持率下げてやる」などと発言した本社映像センター写真部の男性カメラマンを厳重注意したと発表し…
    4. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
    5. ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      キーボードに差し込まれたトランプのジョーカーと、その裏に書かれた「げぇむすたあと」の文字。Xユーザーの「たーけ」さんが、たまたま入ったネット…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト