霞ヶ浦の北、鹿島灘(太平洋)に面した位置にある茨城県鉾田市。メロンやスイカ、水菜をはじめとした野菜産出額日本一のほか、ハマグリも出荷量日本一など、様々な特産物があるのですが、市名である「ほこた」を正しく読める人が首都圏の20代で18.7%しかいないことが判明。ショックを受けた市長が、鉾田市大使をつとめるお笑いコンビ「カミナリ」に雷を落とし、鉾田の農産物を猛アピールするWEB動画を作成し、8月30日に公開しました。……カミナリが野菜になって漫才してっぺよ!
農林水産省による2016年の市町村別農業産出額で、野菜の産出額が日本一になった茨城県鉾田市。なかでもメロンは茨城県オリジナル品種「イバラキング」など、さまざまな品種が栽培されています。
……ですが、東京・神奈川・埼玉・千葉に住む20代の男女に対して実施したアンケートによると、市名の「鉾田(ほこた)」を正しく読めたのは、先にふれたとおりわずか18.7%。スーパーなどで産地が表示されていても、その漢字が読めなければ意味がない!そこで鉾田市(旧旭村)出身で、鉾田大使を務めるお笑いコンビ「カミナリ」に市長がPR司令を出し、WEB動画を作ることに。
このいきさつを再現した動画も公開されているのですが、市長役で出演しているのは、鉾田市の岸田一夫市長ご本人。鉾田産のメロンに頬ずりするシーンや、電話でカミナリの2人と掛け合いする姿は、なかなかの役者ぶりです。
出来上がった動画は、カミナリが鉾田市で生産される農産物になって漫才をするという6秒の超短編。特にたくみさんは実家がメロン農家のため、メロンのハマりっぷりは笑えます。「バカこの~」という茨城弁がいい感じですね。豚肉編の最後「はい以上」というのは、たくみさんの祖父の真似なんだとか。
このWEB動画公開と同時に、鉾田市ではPRブランド「鉾田の誇り」を立ち上げ、鉾田の野菜をアピールしていきます。新宿伊勢丹では8月31日から9月中、地下2階の「HATAKE CAFE」で鉾田産アールスメロンを使った「ほこたアールスメロンの贅沢メロンパフェ」(単品:税込1890円・ドリンクセット:税込2200円)が期間限定で登場。8月31日と9月1日には、地下1階のフレッシュマーケットでアールスメロンや野菜などの鉾田市農産物の試食販売会「ほこたのやさいフェア」が開催されます。
新宿ではほかにも、新宿駅新南口改札外にあるSuicaのペンギン広場で開催されるルミネアグリマルシェに鉾田市が単独出店。9月30日の11時~16時、鉾田市農産物の試食販売や野菜にまつわるワークショップ、ステージプログラムが予定されています(荒天や強風の際には中止する場合があります)。
また、鉾田の農産物がいつでも買えるWEBショップ「鉾田の誇り WEB STORE」を開設。8月30日~9月24日の期間中、抽選で100名にカミナリが選んだ鉾田の美味しい旬の野菜やメロン、野菜になったカミナリのエコバッグがセットになった「鉾田の誇り野菜セット」が当たるプレゼントも実施中です。
筆者にとっては大竹海岸での海水浴や、廃線になった鹿島鉄道(旧関東鉄道鉾田線)いう思い出があり、個人的になじみ深い鉾田市。もっと有名になっていいところですよ。……ちなみに、鉾田市の隣にある行方(なめがた)市も難読で有名です。
情報提供:茨城県鉾田市
(咲村珠樹)