何かになりすまして振る舞うことを、「○○の皮をかぶった○○」と形容されることがありますが、それを体現した?ワンちゃんがTwitter上で大きな話題となっています。

 「犬であることをうっかり忘れたポメラニアン。年末大掃除中だったので、何かいつもと違う匂いがしたのかもしれません。(この前のは画質が酷すぎたのでマシなのを再掲) #宗次郎Jr」

 漫画家の橘紫夕さん(以下橘さん)が、そんなつぶやきとともに自身のTwitterに投稿したのは、飼い犬である3歳のポメラニアンの「宗ちゃん」こと宗次郎ちゃんを映した動画。

 つぶやきにもある通り、昨年末の大掃除の際に撮影したというそれは、時間にして約1分間の動画。冒頭から、「直立しながらあさっての方向をじっと見ている宗次郎ちゃんの図」という、少々パンチの効いた様子から始まります。立ち姿は、さながら哀愁漂うサラリーマンといったとこでしょうか。

漫画家の橘紫夕さんの飼い犬であるポメラニアンの宗次郎ちゃん。

 これ以上ない「掴み」となった宗次郎ちゃんですが、その後は「おー、やっとるかー?」と言わんばかりに、周囲を見渡しています。

「おー、やっとるかー?」と言わんばかりの宗次郎ちゃん。

 そんな中で、ふと机が目に入った宗次郎ちゃん。「品質チェック」でしょうか。鼻を近づけて匂いを嗅いでみたり、脚の部分に触れて肌触りを確認していますね。

机に目が行った宗次郎ちゃん。まずは匂いをクンカクンカ。

手(脚)で肌触りも確認。品質チェックかな?

 時間にして、20秒間ほどのチェックが終わった後は、再び「巡回タイム」。先述の通り、この日の橘さんは大掃除を行っていたこともあり、様々な家具が乱立。それらに対して、宗次郎ちゃんは、まるで展示会のブース巡りのように都度チェック。

再び巡回に入った宗次郎ちゃん。展示ブースの確認かな?

奥までしっかり。ただし机ほどの琴線に触れるものはなった模様。

 ただ、残念ながら?先ほどの机のような琴線に触れるものはなかった模様。一通り見終えた後は、すっと身体(前脚)を降ろし、愛らしい姿で去っていきました。

巡回を終えた宗次郎ちゃん。最後はいつもの姿に戻りました。

 こうしてあっという間に再生時間が過ぎたわけですが、筆者は、宗次郎ちゃんのあまりにも自然すぎる不自然な動きに、1分もの動画にも関わらずただただ見入ってしまいました。

 どうやらそれは筆者だけではないようで、リプライ(返信)欄では、「どうなっているんですかコレw」「私の知ってるポメラニアンじゃない」「こんな妖怪いそう(可愛い)」「この人まるで犬クリソツなんだが?」などと、多くの方が錯乱状態に。結果、3万を超えるいいねに、動画再生回数は35万回超と、大きな反響となりました。

「犬であることをうっかり忘れたポメラニアン」の投稿動画がTwitterで大きな話題。

 多くのTwitterユーザーの視線を虜にした宗次郎ちゃんですが、橘さん曰く、このような動きをするのは今回が初めてではないようで、これまでもTwitterにて都度投稿。その様子はTV番組でも紹介されています。

 その中で、「腰を痛めるのでは?」という意見にあるようですが、それに対しては「割と主張が強い子」ということで、宗次郎ちゃんが勝手気ままに始めてしまっている模様。また宗次郎ちゃんは現在3歳で、「元気いっぱい、楽しい、おいしいが大好きな子なんです」な「ワンぱく坊主」ということもあり、しばらくは静観するとのことです。

 そんな橘さんですが、本業の漫画については、デビュー作でもある「先代」宗次郎ちゃんとの生活風景をおさめた「でかポメ」など、様々なペット漫画、旅行記、4コマ漫画などを描かれている方。

 さらにTwitter上では、現在飼われている宗次郎「Jr」ちゃんとの暮らしを描いた漫画をモーメントにて、“実写版”とともに公開されています。

<記事化協力>
橘紫夕@でかポメさん(@tachibana_shiu)

(向山純平)