作編曲家でありながら、それを“副業”と呼び、本業は猫に尽くすことだという、猫マスター響介さん。

 猫好きの間では非常に有名な人物ですが、猫(と音楽活動)のために特化した注文住宅を建てるまでのエピソードをまとめた本、「下僕の恩返し」(税込1540円)を6月23日にビジネス社から出版しました。とことん「猫の幸せに配慮した住宅設計」と話題です。

 アイドルグループなどの楽曲を手掛ける作編曲家にして、5匹の保護猫と暮らす猫マスター響介さん。猫と暮らし始めてから人生が一変し、作編曲家として仕事ができるようになったことから、猫に恩返しをするために仕事を頑張っていると言ってはばかりません。

 そんな猫マスター響介さん、20代半ばで猫のために広いマンションを購入し、暮らし始めたのですが「この程度では、猫たちがくれた幸せの1%くらいしか恩返しできていないのでは?」と感じ、猫のために家を建てることを決意。建てるからには猫の幸せを考え抜いた家にしよう、と猫と暮らしてきたノウハウを詰め込んだ設計の家を建てようとする様子をまとめたのが「下僕の恩返し」(税込1540円)です。

猫と暮らすためのこだわりが満載

 これまでの暮らしを通じ、猫のことはよく知っているものの、住宅設計については素人の猫マスター響介さん。しかし、こちらの想いを伝えることが大事と自らアイデアを盛り込んだ平面図を作り、メーカーとやりとりを重ねていきます。

 徐々にアイデアが具現化していくにつれ、物足りない部分も出てきて設計を変更したりもするのですが、メーカー側も猫マスター響介さんの熱意に影響され、とことんまで“猫ファースト”な家として完成。のびのび暮らす猫さんたちの写真も豊富で、新居をとても気に入っていることがうかがえます。さらに、これまで暮らしてきたアパートやマンション時代の写真もあるので、猫さんたちと響介さんの歴史も感じることができます。

完成した新居でくつろぐ猫さんたち

 猫好きはもちろん、これから家を建てたいと思っている人にも、メーカーとの交渉の様子など、参考になる点も多い「下僕の恩返し」。猫マスター響介さんの愛と熱意が詰まった1冊になっています。

情報提供:ビジネス社

(咲村珠樹)