「昨日夕方から網戸をこじ開け雨の中脱走、夜中も探せど探せど見つからないため、飼い主が泣きながら寝不足で作ったポスター完成直後に何食わぬ顔で朝帰りをキメる極悪猫の図」という、言葉では言い尽くせない感情を吐露しているのは、ツイッターユーザーのちどりさん(@chidoroid)。

 何食わぬ顔で朝帰りをキメたのはちどりさんの飼い猫、ししゃもちゃん(9歳/メス)です。

 ししゃもちゃんは甘えん坊な性格の室内飼いの猫ちゃんですが、外へのあこがれが強く、過去にも何度か脱走を試みたことがあるのだそう。

実際のツイートの様子

 事件が起きたのは7月7日の夕方。外は雨が降っていたにも関わらず、ししゃもちゃんは網戸をこじ開け脱走しました。ちどりさんはすぐに外を探すも、ししゃもちゃんの姿は見当たらず、捜索は深夜にまで及びます。ししゃもちゃんの名前を呼びながら探すも、一向に反応はなく、ちどりさんは大泣きしてしまうほど心配をしたそうです。

 夜間の必死の捜索も功を奏せず、ちどりさんは翌日の捜索のために寝る間を惜しんでビラを作成しました。大きく書かれた「ねこさがしています」の文字に、ししゃもちゃんの全身の写真、名前や体の模様、特徴的な首輪などを詳細に記載。ビラが完成する頃にはとうに夜は明けており、近所へポスティングをさせてもらおうと準備をしていた午前10時半ごろ、ししゃもちゃんはひょっこりとちどりさんの前に姿をあらわしました。
 
 その瞬間、ちどりさんは安堵感でいっぱいになり「かえってきたの~」と声をかけながら再度大泣きしてしまったそう。ちどりさんの気持ちとは裏腹に、のんびりとちどりさんが作ったビラの上を歩くししゃもちゃん。その姿にあきれた笑いが出て、家族への連絡ののちにツイートを行ったとのこと。

 ツイートにはなんと21万件を超える「いいね」が付き、多くの方からししゃもちゃんの無事を喜ぶ声が寄せられたほか「うちの子も脱走したときは………」といった体験談や「これぞ猫様」など猫の性質を表現する返信が寄せられ、ちどりさんは「昨日不安で泣いた分を取り返すように笑わせていただきました」と感謝の気持ちをコメントしています。

十分に注意してほしいと注意を呼び掛けたちどりさん

 多くの方が胸をなで下ろした、ししゃもちゃんの朝帰り事件はこうして幕を閉じましたが、ペットの脱走は注意していても起きるもの。ししゃもさんは自身の教訓をもとに「室内猫飼いの皆さんには、猫は自分で網戸を開けられるので十分気を付けてほしい」と作成したビラをアレンジして投稿し、ツイートを見た方へ引き続き注意を呼び掛けています。

<記事化協力>
ちどりさん(@chidoroid)

(山口弘剛)