動物病院に行くのが好きなペットは、あまりいないのではないでしょうか。ペットケージを用意するなど、動物病院に行く支度を始めると、いつのまにか姿を隠してしまう子も。動物病院に行こうとペットケージに入れられようとしたところ、華麗に脱出した猫さんの決定的瞬間がTwitterに投稿されました。すたこらさっさしてる……!

 ケージへの魔の手から華麗に脱出したのは、スコティッシュフォールドのレモンちゃん。2019年5月生まれで、2歳になる男の子です。

 Twitterに投稿された写真には、ケージから逃げ出し「嫌なんですってば」と、見るからに不機嫌そうなレモンちゃんと、レモンちゃんにすり抜けられ、むなしく空を抱いた状態の飼い主さんの姿。これ以上ない瞬間が収められています。

 飼い主さんに、レモンちゃんを動物病院へ連れて行こうとした事情をうかがうと、前日にまったくレモンちゃんの排尿がなかったからだそうです。猫は腎臓など、尿路にトラブルを抱えることが多く、飼い主さんは念のため、動物病院で診察してもらおうと思ったとのこと。

 しかし動物病院に行くとなると、そう簡単にいかないのがペットの常。レモンちゃんも「連れていかれる!」と気配を察知し、なかなかケージ(ペットキャリー)に入ってくれません。

 何度も逃げ出し、悪戦苦闘する飼い主さん。Twitterに投稿された写真は、その1シーンを見事にとらえたものだったのです。

 なんとかレモンちゃんはケージに入ってくれ、動物病院で診察を受けました。検査の結果、特に異常はないようなので、少し様子を見ましょう……ということになったそうで、飼い主さんも一安心。

 前日、排尿がなかった点について、飼い主さんによると、長時間外出してレモンちゃんがずっとお留守番する状態になっていたのが原因かもしれない、とのこと。飼い主さん大好きな猫さんの場合、お留守番中は不安で水や食べ物を摂取しないことがあり、それにともなって排尿や排便がなくなるケースがあるそうです。

 どうやら、レモンちゃんもそのケースに当てはまるようで、当日は水を飲んだり排尿もあったとのこと。大好きな飼い主さんがいないことで、不安になっていたのかもしれません。

 帰宅したレモンちゃん、飼い主さんに様子をうかがうと、ケージから出たあと、しっぽをペシペシとさせてご機嫌斜めだったそうです。レモンちゃんにしてみれば「昨日は飼い主さんがいないから心配で水も飲めなかったのに。今日は嫌な動物病院に連れて行くなんて!」と、愚痴をこぼしたくなる気分だったのかもしれませんね。

<記事化協力>
猫のレモンちゃんねるさん(@Lemon0517ch)

(咲村珠樹)