一見すると木を彫って作られたガンダム……?と思ってしまいますが、実はこちらは木目の塗装が施されたガンダムのプラモデル。拡大しても違和感のない塗装に、本当に木で出来ているんじゃないかと錯覚してしまいそうになります。よくある木彫りの人形と一緒に和室に置かれていても違和感がなさそう。

 この木目塗装のガンダムを制作したのはツイッターユーザーのやきいも アリヌさん(@arinutan)。ガンプラ作りを趣味としており、普段は他の作業の息抜きとして塗装を行わない、いわゆる「素組み」で作ることが主なのだそう。

 そんなやきいも アリヌさんが今回塗装にチャレンジしたのは、勤めている会社内でプラモデルが好きな人同士で社内コンペを開催することになったからとのこと。さらにコンペテーマが「塗装」だったため、見た目のインパクトを重視し「木目調」の塗装を思い付いたのだとか。

木目調ガンダム制作の様子

 使用したキットは「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム」。はじめにイエローカラーを全体に塗り、その上にエナメル塗料のブラウンを使用し筆で丁寧に木目を描いていきます。最後に下地が透けるクリアーブラウンを吹き付け完成。

 やはり木目を描き込むことに苦労したとのことですが、その甲斐もありどう見ても木製にしか見えない仕上がりになっています。また、手や関節、胸部ダクトなどは濃い茶色で塗装されており、作品の立体感をより際立だせているなどこだわりも満載です。

どこからどう見ても本物の木にしか見えません

関節やバックパックは濃い色で塗装されています

 制作後の感想について「自分では初めての試みだったので完成後が想像しにくかったんですが、結構それっぽく見えてくれたので満足してます」と話すやきいも アリヌさん。普段はイラストを描いたり、フィギュアを改造したりしているとのことなので、ガンプラの塗装についてもさすがの腕前ですね。

 作品には「木で造るのとどっちが難しいか考えてしまう」「これは良い高級感ですね……」といったコメントが寄せられ、やはり多くの方がこの緻密な塗装を木製と見誤ってしまったようです。

<記事化協力>
やきいも アリヌさん(@arinutan)

(山口弘剛)