ガンプラに触れて育った人なら、一度は「プラモデルの箱を格納庫に見立てる」遊びをした経験があるのではないでしょうか。そんな幼少時の空想を、大人になった今あらためて形にしたのは、Xユーザー・午前の緑茶さん(以下、投稿者さん)です。
投稿に添えられた写真には、SDシリーズの「Ζガンダム」と、箱を格納庫風に見立てたジオラマ作品が。これは激アツ……!
普段からガンプラづくりやジオラマ制作を楽しんでいる午前の緑茶さん。これまではプラモデルが完成すると箱にしまって保管していたそうですが、ふと幼少期の記憶がよみがえったといいます。
「子どもの頃、箱に直接絵を描いたり加工して基地に見立てて遊んでいたんです。その体験をもう一度形にしてみたくなりました」と語るその発想が、「ガンプラの箱を格納庫に見立てる」という今回の制作につながったそうです。
ちなみにキットをSDシリーズのΖガンダムにしたのは「幼少期に特に思い入れがあり、変形して飛行機にもなるギミックが当時からお気に入りだったため」とのこと。
■ 使用したのはプラ板と百均アイテム ポイントは「作り込みすぎないこと」
格納庫制作に用いたのは、0.5mmと1.0mmのプラ板、2mmの丸棒、そして100円ショップのシール。
工程もシンプルで、「箱の内側にプラ板で大まかな格納庫の形を作る」「アームなど格納庫らしい装飾を追加」「妄想を膨らませつつ分電盤など細部を盛り込む」「最後に塗装とシールで仕上げ」という流れで完成したとのこと。
制作時にこだわったのは「作り込みすぎないこと」だそうで、「細かく作り込みすぎると世界観が限定されてしまうので、あえて余白を残しました。見る人が自由に妄想できるようにしたんです」と投稿者さん。
また、主役はあくまでΖガンダム。ジオラマが目立ちすぎて本体を超えてしまわないよう、バランスにも気を配ったとのことでした。
■ 幼少時の空想を現実に 「あの頃の感覚を再現できたのが何よりの喜び」
完成した格納庫にΖガンダムを配置した瞬間は、思わず声が出るほどうれしかったという投稿者さん。
「子どもの頃はただの箱を基地に見立てていましたが、今回は“本当に格納庫に見える空間”を表現できました。箱が宇宙に変わる、あの頃の感覚を再現できたのが何よりの喜びです」と、感慨深げに話します。
さらに今回の制作で「画用紙や百均素材でも十分代用できる」と気付いたそうで、「親子で工作感覚で楽しむのもいいし、大人がじっくり作り込むのも面白い。誰でもジオラマの楽しさに触れられるきっかけになれば」と話します。
「箱の中が僕の宇宙だった」……そんなあの頃の夢を、大人になった今だからこそ自力で叶える。ガンプラファンなら誰しも胸が熱くなるような光景であると言えるでしょう。
子供の頃、ガンプラの箱を格納庫に見立てて遊んでた、あの頃の空想を、大人になった今こうして形にしてみました。
「箱の中が僕の宇宙」だったあの感覚、わかる人います?
SDΖガンダム作り途中だけど共感ほしくてポスト笑#ガンプラ #ゼータガンダム #Gジェネ #プラモデル #ガンプラ好きと繋がりたい pic.twitter.com/B2q7KonGsh
— 午前の緑茶 (@teamorningtea) August 30, 2025
<記事化協力>
午前の緑茶さん(@teamorningtea)
(山口弘剛)