「うむ……悪くない。もっとかきたまえ」のつぶやきとともにTwitterに投稿されたのは、猫のもやしくんが、飼い主さんになでてもらっている場面の写真。

 本当にそう言っているかのような、ご満悦の表情をしておられます。うむ、苦しゅうないニャ。

 「犬かと思うくらい、ベタベタの甘えん坊でやんちゃ坊主です。でもビビりで寂しがり屋でもありますね」

 普段のもやしくんについて語る飼い主さん。生後10か月の時点で体重は4キロに到達するなど、大柄な猫さんにもかかわらず「もやし」と名付けられたのは、子猫時代は豆もやしのようにひょろひょろした体つきだったため。

 飼い主さんの在宅時は、どこに行くにもピッタリ付いていくもやしくん。仕事からの帰宅時には、ゴニャゴニャと“文句”を言いながらも、玄関まで出迎えてくれるほど可愛い一面も見せてくれます。そんな日々のなかで、今回の写真は3連休が終わり1日たった7月20日に投稿されました。

 愛猫とのベッタリな日々から一転した朝の出勤前。飼い主さんは「定位置」で待ち構えていたもやしくんを撫でてあげました。すると、名残惜しい飼い主さんとは違って、どことなく満足気な表情。いつもは目を閉じながら堪能しているそうですが、休みの間にたっぷりと“愛情補給”ができたのかな?愛情満タンニャン。

 先住猫が虹の橋をわたって49日が経過した2022年2月、隣町のペットショップに立ち寄ったところ、売れ残っていたもやしくんに出会った飼い主さん。運命的なものを感じて、保護するような気持ちでその日のうちに連れて帰ることにしたそうです。

ペットショップで売れ残っていた頃を引き取られたもやしくん。

 既に生後10か月で、ストレスでしっぽをかじるほどだったというもやしくんは、安息の地を見つけ今ではそのような習性もなくなりました。一方の飼い主さんも、転職先が決まり、様々な出来事が好転するようになったそうです。

 「私はこの子が招き猫だと本気で思っています」

幼少の頃の体格から「もやし」と名付けられました。

 どうやらお互いベストパートナーを見つけたようですね。

<記事化協力>
ラムキンのもやし君さん(@moyashi_Lambkin)

(向山純平)