ポケモンシリーズに登場する「ロトム」と言えば、最大の特徴は「フォルムチェンジ」を行い、見た目やタイプを変更出来ること。実在の電化製品をモチーフにした姿はどれもユニークですが、その新たな姿をイメージしたファンアート作品がツイッターで話題です。

 それはなんと、ドライヤーをモチーフにしたロトム。実際のドライヤーに塗装等の加工を施した姿は、ゲーム内に登場しても全く違和感がないであろう出来栄えに仕上がっています。タイプは「でんき」「ひこう」かな?

 制作を行ったのは、ツイッターユーザー「じゃっく」さん。「公式で売ってないなら欲しいグッズは自分で作るしかない!」をモットーに、過去にもポケモンをモチーフにしたフィギュア作品を多く手掛けています。

 その多くがじゃっくさんの好みから「はがね」タイプのポケモンをモチーフとしているのですが、今回の制作においては「歯磨きをしている時にふとドライヤーが気になり『ロトムが入りそう』と思った」ことがきっかけなのだそう。アイデアっていつ降りてくるかわからないものですね。

 そう思えたなら、あとは手を動かすだけ。ドライヤーを分解し、表面処理するために目の細かいヤスリで磨き、プライマーと呼ばれる下塗り塗料で念入りに下地作りを行います。その後、塗装を行い、粘土を用いて自作した後付けパーツを取り付けて完成、という手順ですが、中でも特にこだわったのが塗料選び。

ドライヤーを分解し制作開始

ツノは粘土で制作

 完成後も実際にドライヤーとして使えるようにするためには、熱が加わっても剥げない塗料を使う必要があります。さまざまな塗料を調べた結果、熱に強いシリコン塗料をチョイスしました。

 また、作品をよく見ると、風量が印字されていたところには「ねっぷう」「こごえるかぜ」と、ポケモンのわざ名が記載されているではありませんか。こうした細部にも、じゃっくさんの遊びゴコロが光っています。

風量にはポケモンのわざ名が

髪を乾かすのも楽しくなりそうです

 その出来栄えについては「イメージ通りに仕上がりました!」と、満足の行く仕上がりであると共に、もちろん実際にドライヤーとしても毎日活躍してくれているのだとか。お風呂上りに髪を乾かすのって少し面倒に感じますが、このロトムドライヤーがあれば楽しくなりそうですね。

<記事化協力>
じゃっくさん(@jackn_steelpoke

(山口弘剛)