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架空の育児雑誌「やけくそ」 見出しに思わず首を縦に振りたくなる

 もしもこんな育児雑誌があったら……というテーマのもと描かれた、架空の雑誌の表紙イラストがX(Twitter)で注目を集めています。その名も「生活が苦手だけどどうにかこうにかがんばってる主婦向けマガジン やけくそ」。

 見出しには「1ミリたりとも動きたくねぇときのやる気のひねり出し方」「一週間の献立……ってがんばって作っても食わねえんだよなぁ!惣菜祭りだワッショイワッショイ!」といった、思わず首を縦に振りたくなるワードがズラリ。この雑誌……読んでみたい!

  •  そんな悲痛な思いを言語化し、作品に仕立ててみせたのは、三児の母でありながら、イラストレーター・漫画家としても活動する「おやま」さん。

     実は過去にも、「alone」「ギリギリ」といった、小さな子を持つ親ならではの悩みを描いた雑誌表紙イラストを公開しています。

    alone

    ギリギリ

    ■ 架空の育児雑誌を描く理由 「嫌なことを少しだけ笑いに変えられたら」

     今作「やけくそ」は、8月ごろから子育てのトラブルが立て続けに起き、毎日ただ生活するということがいかに大変か、と感じたことを元に描き起こしたもの。

     こうしてイラストにすることで、「ネガティブな感情や心の叫びのような嫌なことを、少しだけ笑いに変えられるような気がします」とおやまさんは言います。

     全部で9項目ある今回の見出しは、子育て経験者ならどれも共感できるものばかりですが、中でもおやまさんが特に実感がこもっていると挙げたのは「どうやったら生活って好きになれますか!?」というメッセージ。

    架空の育児雑誌「やけくそ」 見出しに思わず首を縦に振りたくなる

     ただでさえ大変な子育てに加え、掃除や洗濯、料理に各種手続き。さらにおやまさんの場合は創作活動まで乗ってくるわけですから、日々の苦労は並大抵のものではないでしょう。今月の表紙モデル「坐骨神経痛に苦しむ私」は見ているだけでも辛い……。

    ■ リアルだからこそ生まれた共感 「毎月買って読み尽くしたい」の声

     しかし、そんなリアルな体験がもとになっているからこそ、共感を生んだのでしょう。投稿には3万5千件のいいねに加え、「毎月買って読み尽くしたい」「書店で見つけたら即手に取ります」と、購読希望者が続出しています。

     こうした声に対し、「笑っていただいたり共感していただくことで、私も救われるような気持ちになります」と、おやまさん。作品に込めた思いが多くの方に伝わり、感激したことでしょう。

     従来の育児雑誌にあるような子育てハウツーを読んでも、出来ないことがあると落ち込んでしまいがち。そんな時にこの「やけくそ」のような雑誌があれば、「私と同じ人がいる!よかった~」と安心できそうです。

    <記事化協力>
    おやまさん(@oyamaoyadayo

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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