自由な発想でさまざまな折り方ができる「折り紙」を使って、なんとガンダムを作ってしまったのはXユーザー・鐵(くろがね)さん。
TVアニメ最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」に登場する「赤いガンダム」本体だけでなく、左右に取り付けられた6基のビットまで完全再現されています。ええい、バケモノか……!
過去にも特撮作品のキャラクターを中心に、いくつかの折り紙作品を発表している鐵さん。10年ほど前に「おりがみ1枚でロボットが折れる本」を参考にして作品を作って以来、その世界にどっぷりとハマり、めきめきと腕前を上げていきました。
そんな折、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」の劇場先行版を観たことをきっかけにガンダムにも興味を持つように。直近では、主役機である「ジークアクス」も折り紙で制作しており、そちらも今回の赤いガンダムに負けず劣らずの出来栄えとなっています。
「赤いガンダム」制作に使用したパーツはなんと400以上にものぼるという超大作。まずは人型の基礎となる形態を作り、そこにさまざまなサイズで折ったパーツをくっつけていくという工程を繰り返し、およそ2か月の制作期間を経て、完成に漕ぎ着けたそうです。ちなみにパーツのほとんどは、折り鶴の折り方を変えたものなのだとか。
中でも目を引く6基のビットは、鐵さんも「絶対に揃えたいと思っていた」と語るこだわりポイント。ビットひとつにつきなんと49ものパーツが必要で、そのうち半分以上を1辺が大体1cmの大きさで折らなければならないという、想像を絶する作業が必要なうえ、なんと途中でいくつかの小さいパーツがなくなってしまい、新たに折り直したというエピソードも。
また、「Gundam GQuuuuuuX」用にリファインされたガンダムの頭部デザインも実に複雑で、「パーツ分割が最も大変だった」と鐵さん。1辺が5mmの紙を折ることもあり、呼吸をすることすら煩わしく感じたという程、細かい作業の連続だったようです。
そんな苦労の甲斐もあり、完成品はきちんと折り紙感を残しつつも、「赤いガンダム」とはっきり認識できる出来栄えに。鐵さん自身は「いざ完成したものを見るとまだまだ」と謙遜しながらも、「達成感はひとしおでした」と、感激の気持ちをコメント。作品には2万件ものいいねが付き、「クオリティ高すぎる!」「匠の技すぎるぜ……」と絶賛の声が続々寄せられています。
過去に作ったジークアクスと並べると、まさしく壮観の一言。「かっこよく折ってくれてありがとう」と、ガンダムが言っている……かもしれませんね。
赤いガンダムが羨ましいので、おりがみで折りました。#GQuuuuuux #ジークアクス pic.twitter.com/j3sram6x9z
— 鐵 (@kurogane_og) June 4, 2025
<記事化協力>
鐵さん(@kurogane_og)
(山口弘剛)