
東日印刷株式会社(本社:東京都江東区、社長:西川光昭、以下TONICHI)は、4月1日、「メディアの未来を開く扉」と位置付けたプロジェクト「TONICHI Media Gate(トーニチメディアゲート)」をスタートさせました。リモートによる紙面制作支援サービスと、Web制作事業の両軸をプロジェクトの柱として展開してまいります。同日、一般社団法人共同通信社(本社:東京都港区、社長:水谷亨)の新聞制作共有システムを使い、徳島新聞の一部紙面制作を開始しました。
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■ 紙面制作支援サービス
このサービスは、共同通信加盟社が利用する新聞制作共有システム(クラウド)にある組版環境に、TONICHIの社員がリモート接続し、ニュース面やフィーチャー面などの紙面を制作するものです。一般紙を遠隔地から組版するサービスはあまり例がありません。
サービス開始にあたって共同通信社はシステムを改修し、東日印刷からのアクセスも可能にしました。同社の共有システムは、記者のテレワークや災害対策にも対応し「どこでも組版を実現」とアピールし、システムの普及に努めています。新聞社側にも紙面制作の効率化を図る動きがあり、共同通信はこうした要望に応えるため、TONICHIとサービスを始めました。
TONICHIには毎日新聞グループの中核企業として新聞制作システムを保有する編集制作局(社員64人)があり、既に夕刊紙や専門紙、自治体広報紙、冊子など多くの媒体を制作しています。こうした実績から、両社でシステムの検討や試験を重ね、実現にこぎつけました。
この間、TONICHIは紙面編集力の強化のため、毎日新聞グループに協力を要請。毎日新聞社などからベテランの整理記者を受け入れ、編集力の強化を進めました。
共同通信社の窓口となるシステム共有化推進本部事務局は「加盟社が直面している課題解決に少しでも役立てればと思う」と話し、TONICHIの取締役編集制作局長 亀山浩和は「コロナ禍以降、在宅で組版する機会も増えた。BCP対策としても当社を活用してほしい。広く各紙のお役に立ちたい」と意気込んでいます。
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■ Web制作事業
もう一つのプロジェクトの柱は、同じく編集制作局内に設けた「デジタルユニット」によるWeb制作事業です。コーディング(プログラミング)が不要なノーコードのWeb制作ツール「WixStudio(ウイックス・スタジオ)」を導入。お客様の要望に応じたオリジナルサイトを短期間で高品質に作るため、昨年から外部の専門家を招いて研修も重ね、WixStudioの「Webデザイナー認定資格」の取得も進んでいます。
また、顧客企業の中には、古くなったホームページなどの更新の要望もあり、定額制のWebサイト制作事業も検討しています。定額制としたのは「更新したいが、初期費用が大きくて難しい」という悩みに応えるためで、割賦のように定額を毎月支払うことで解決します。
TONICHIでは既に、日本金融通信やガスエネルギー新聞などで、ニュースアプリやニュースサイトの構築・運営を行っていますが、デジタル部門にあったこのチームを編集制作局に移して拡充し、紙面とWeb制作の一体運用を進めます。
紙面用に出稿されたコンテンツを制作チームが組版し、同時にニュースサイトにも展開できるワンストップシステムは好評で、まだニュースサイトを持たない業界紙などの構築・運用の要望にも応えます。
年内には、メディア以外の一般のお客様に向けた定額制Web制作サービスも開始予定で、紙面制作で培った技能を、広く低価格で還元していきたいと考えています。
「TONICHI Media Gate」の今後にご注目ください。