TDCソフト株式会社（代表取締役社長：小林 裕嘉、以下：当社）は、栃木県矢板市が進めるデータ連携基盤を構築し、その基盤を活用した災害時の避難所運営を支援する「避難所チェックインシステム」を開発しました。
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■「避難所チェックインシステム」画像１.
■開発の背景
栃木県矢板市では市民サービスの向上と地域活性化を図るため、数年前からEBPM(Evidence Based Policy Making：証拠に基づく政策立案)を推進するべく、データ連携基盤の構築を検討していました。そのような中で当社は、システム興産様を通じてデータ連携基盤システムの構築・運用に加え、データ連携基盤を活用した「避難所チェックインシステム」の開発を担当する運びとなりました。
■ 「避難所チェックインシステム」の概要
「避難所チェックインシステム」は、災害時に避難所へのチェックインをスマートフォンで行えるようにするシステムです。避難所を運営する職員の事務負担を軽減し、防災データの共有、活用を促進します。
- 主な機能 ・避難者情報の登録 氏名、住所、連絡先などの情報をスマートフォンから入力し、避難者情報を登録が可能・避難者情報の管理 登録された避難者情報を一覧で確認、検索、CSVファイルへの出力などが可能・リアルタイムな情報共有 避難者数の推移や避難者の属性などをリアルタイムに把握し、市本部などとの情報共有をスムーズに行うことが可能
- 特長 ・スタンドアロンでの動作 災害時でも電源やネットワークが遮断されている状況を想定し、シングルボードコンピュータのRaspberry Piを採用することで、スタンドアロンでの動作を実現・簡単な操作性 スマートフォン側に特別なアプリケーションのインストールは不要で、QRコードを読み込むだけで簡単にチェックインが可能・低コストでの導入 Raspberry Piの採用により、ハードウェアコストを大幅に削減し、多くの避難所に導入しやすい環境を整備
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■「避難所チェックインシステム」画像２.
■ 期待される効果
・避難者管理の効率化
避難者情報の登録、管理をデジタル化することで、職員の事務負担を軽減し、迅速かつ正確な避難者管理を実現
・的確な状況把握
リアルタイムな避難者情報の把握により、避難所の混雑状況や必要な物資などを的確に把握し、迅速な対応が可能
・二次被害の防止
避難者情報の正確な把握により、避難地域に取り残された住民の有無を確認し、二次被害の発生を防止
・市民サービスの向上
IT技術を活用した効率的な避難所運営により、市民の安全・安心を確保し、市民サービスの向上に貢献
■矢板市生涯学習課スポーツ推進室の川上将司氏は次のように述べています。
「今回のプロジェクトにおいて、システム興産ならびにTDCソフトにはデータ連携基盤システムを始め、避難所チェックインシステムの開発を支援していただき、大変感謝しています。本システムは災害時の避難者管理を効率化し、市民の安全確保に大きく貢献してくれると確信しています。今後もシステム興産、TDCソフトと共に、データ連携基盤のさらなる活用を通じて、市民サービスの向上と地域活性化を目指してまいります」
当社は、今回の「避難所チェックインシステム」開発で得られたノウハウを活かし、他の市町村への導入支援も行っていく予定です。また将来的には周辺地域との連携を強化し、広域での災害対策にも貢献できるよう、機能の拡充を図ってまいります。さらに矢板市と共にデータ連携基盤の活用を進め、市民が満足するような政策の立案、そして地域全体の活性化に貢献していきます。
■TDCソフトについて
TDCソフトは、社会や市場の潜在ニーズを捉え、デジタル技術の新たな潮流に対応した次世代型のシステムインテグレーション企業です。パーパスとして「世の中をもっとSmartに」を掲げ、洗練された快適な世の中の実現を目指し、あらゆる領域の顧客に付加価値の高いITサービスを提供しています。
