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「VAWIlog:A Log-Transformed LSWI-EVI Index for Improved Surface Water Mapping in Agricultural Environments(VAWIlog:農業環境における表面水マッピングのための対数変換LSWI-EVI指標)」 (Remote Sens., 2025, 17, 2771; DOI: 10.3390/rs17162771)
本研究では、稲作灌漑のモニタリングにおける最大の課題の一つである「密な植生下の表面水検出」を克服するために設計された革新的な指標「VAWIlog」が紹介されています。従来の指標やリモートセンシングのみを用いたグローバルデータセットとは異なり、VAWIlogは現地での水位モニタリングデータを活用して開発・検証されました。この現地モニタリングデータの統合により、VAWIlogは、従来手法が苦手とする特に密な植生下での水検出において、優れた効果を発揮します。
研究著者は、東京科学大学の博士課程学生でクレアトゥラ株式会社・インターンのAlexis Declaro(アレクシス・デクラロ)、クレアトゥラ株式会社・最高技術責任者(CTO)のZachary Brown(ザカリー・ブラウン)、東京科学大学 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 鼎 信次郎教授(Prof. Shinjiro Kanae)です。
研究の独立性について
クレアトゥラは、独立した厳格な科学に基づく技術開発を重視し、学術界と密接に連携して信頼性の高い研究に基づくソリューションを提供しています。クレアトゥラは現地調査や水位測定データを提供しましたが、研究の設計・分析・解釈には関与していません。著者全員が利益相反なしと宣言しており、論文は『Remote Sensing』の査読基準に従い審査されました。
気候変動対策のための産学連携
「気候危機への取り組みは、その科学を前進させることから始まります」とアレクシス・デクラロは述べています。「本研究は、リモートセンシングの力を拡張し、農業洪水のより正確かつ頻繁な検出を可能にし、温室効果ガス排出量の推定精度向上に貢献します。」
間断かんがい技術(AWD)向けデジタルMRVの強化
本研究の知見は、クレアトゥラのAI搭載デジタルMRV(測定・報告・検証)プラットフォーム「LynxAWD」の強化にも寄与しています。LynxAWDは、水検出精度の向上により、洪水や排水イベントのモニタリングをより厳密に行い、インパクトの検証を強化します。
LynxAWDは、衛星データ、AI、IoTを組み合わせたスケーラブルなメタン削減監視ソリューションであり、JCMやその他認証手法に基づくAWD稲作プロジェクトを実施するカーボンプロジェクト開発者向けに商用提供されています。
論文全文はこちらからご覧いただけます。
Creatturaについて
Creatturaは東京に本社を置き、温室効果ガス排出削減のための科学的根拠に基づくスケーラブルなクライメイト・テクノロジーおよび質の高いカーボンプロジェクトの開発、コンサルティングサービスの提供を実施しています。
「かけがえのない自然を次世代へ」というミッションに向けて、事業を展開しております。