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第8回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査発表 ~1年以内の退職希望が増加、入社前後のイメージギャップが影響か~

update:
リスクモンスター


 法人会員向け与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、第8回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査結果を発表いたしました。

調査の背景

 厚生労働省が2024年10月に発表した「新規学卒就職者の離職状況」によると、新卒社員の3人に1人が入社後3年以内に退職しており、この傾向に大きな変化は見られません。若手社員の定着率の向上は依然として多くの企業の課題となっています。
 このような状況を踏まえ、若手社員の仕事に対するモチベーションや勤続意欲に関する考えを明らかにするため、新卒入社1~3年目の若手社員を対象に調査を実施しました。

「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査結果サマリー

●「3年後も勤続」は約半数を維持、「1年以内に退職」は前年より増加

 新卒入社1~3年目の男女600名に今後3年間の勤続意欲を聞いたところ、「3年後も勤務し続けていると思う」は55.2%、反対に「3年後は勤務し続けていないと思う」は44.8%の回答率となりました。さらに1年後の勤続意欲を聞くと、「1年後は勤務し続けていないと思う」は前回24.7%から28.6%へと増加しており、性別や企業規模などの属性を問わず勤続意欲の低下傾向がうかがえます。

●勤続意欲の高い業種は「機械器具製造業」、低い業種は「卸売業」

 業種別に見ると、「機械器具製造業」(回答率91.7%)が最も高く、「鉱業」(75.0%)「金融・保険業」(68.0%)は前回に続き上位5業種にランクインしています。他方、「農業」(40.0%)「漁業」(55.6%)「卸売業」(25.0%)は、前回から20ポイント以上低下しており、特に「卸売業」は全業種中で最も低い結果となりました。


●勤続意欲維持のカギは、「入社時の期待との一致」

 現在の勤務先を選んだ理由を聞いたところ、1位「自身が希望する業界・職種」、2位「勤務時間や休日が自分に合っている」、3位「給料が良い」でした。勤続希望者の理由と上位3項目が一致していることから、入社時に抱いた期待が入社後も満たされていることが、勤続意欲の維持につながっていると考えられます。

▼本編はダイジェスト版です。本調査の詳細は、「リスモン調べ」掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/study/research/


▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
https://youtu.be/WaLNutoTM-Q

調査概要

・調査名称 : 第8回「若手社員の仕事・会社に対する満足度」調査
・調査方法 : インターネット調査
・調査エリア : 全国
・期間 : 2025年4月16日(水)~4月21日(月)
・調査対象者 : 新卒入社1~3年目の男女個人 600人
・有効回答数 : 600サンプル

調査結果

(1)勤続意欲の高い業種は「機械器具製造業」、低い業種は「卸売業」という結果に

 新卒入社1~3年目の男女600名に今後3年間の勤続意欲を聞くと、「3年後も勤務し続けていると思う(以下、3年後も勤続)」の回答率は前回調査55.0%と同水準の55.2%となりました。反対に「3年後は勤務し続けていないと思う(以下、3年以内に退職)」は44.8%の回答率となりました。
 「3年後も勤続」を属性別にみると、性別では、「男性」(同62.0%)の方が「女性」(同48.3%)よりも勤続意欲が高い結果となりました。入社年次別では、「新卒入社1年目」(同57.5%)が最も勤続意欲が高く、年次を重ねるにつれて勤続意欲が低下する傾向にあり、企業規模別では、売上高規模が大きいほど勤続意欲が高い傾向にあることがわかりました。(図表A)
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/98/2438-98-8f6d951d354507ad4216966927c3755e-763x597.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表A


 さらに1年後の勤続意欲を聞くと、「1年後は勤務し続けていないと思う」(同28.6%)は、「新卒入社1年目」を除くすべてのセグメントで前回から増加しており、勤続意欲の低下が顕著に表れる結果となっています。(図表B)
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/98/2438-98-d914bfe0385924befc32ec0fb3ae1481-783x617.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表B


 業種別の集計では、「3年後も勤続」の回答率が最も高いのは「機械器具製造業」(同91.7%)であり、「鉱業」(同75.0%)「金融・保険業」(同68.0%)は前回に引き続き上位5業種にランクインする結果となりました。他方、「農業」(同40.0%)「漁業」(同55.6%)「卸売業」(同25.0%)は、前回から20ポイント以上低下しており、特に「卸売業」は全業種中の勤続意欲が最も低いため、若手社員のケアが必要な業種といえます。(図表C)
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/98/2438-98-ed502b2ba49d57bb528182e669011aa8-705x847.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表C

(2)勤続意欲への影響が大きい項目は、「給料」 「希望する業界・職種かどうか」

 「3年後も勤続」と回答した人にその理由を聞くと、「給料が良い」(回答率25.1%)、「勤務時間や休日が自分に合っている」(同23.9%)、「自身が希望する業界・職種」(同23.0%)の順となり、前回1位であった「福利厚生が充実している」(同21.8%)は4位まで後退しました。(図表D)

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/98/2438-98-938728ff301d26fc8af9b45e30e1d84f-942x848.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表D


 他方、「3年以内に退職」と回答した人にその理由を聞くと、1位「給料が低い」(同30.1%)と2位「転職を前提として入社した」(同19.7%)に10ポイント以上の差がついており、セグメント別に見てもほとんどの区分で「給料が低い」が1位となっていることから、給与面の不満が退職に直結しやすいといえます。給料以外では「就職先が希望する業界・職種かどうか」もそれぞれの理由の上位回答となっており、勤続意欲に影響を及ぼしていることがわかります。(図表E)

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/98/2438-98-3ac2f72ffa929599b3b387f80f0ce4b7-776x811.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表E

(3)入社イメージと入社後のギャップが退職意向につながる

 現在の勤務先を選んだ理由(以下、入社理由)を聞いたところ、1位「自身が希望する業界・職種」(回答率26.9%)、2位「勤務時間や休日が自分に合っている」(同25.8%)、3位「給料が良い」(同24.1%)の順となりました。勤続希望者の理由と入社理由の上位3項目が一致していることから、入社時の期待が現状も満たされていることが、勤続意欲の維持に寄与していると考えられます。(図表F)

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/98/2438-98-0db25b767874c2c04f0a6f05ded21507-925x799.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表F


 入社前の良いイメージ(入社理由)が入社後に悪化した項目を聞くと、「社員の定着率が高い」(回答率27.5%)が1位となり、4人に1人にイメージが悪化している状況が明らかとなりました。入社前後でイメージにギャップが生じやすい内容は、企業が注意を払うべきポイントといえるため、自社に照らして本図表をご活用ください。(図表G)

[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/98/2438-98-6cb027500071aca6836426f4d738c974-896x731.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表G


 入社時の志望度と勤続意欲の関係について集計したところ、「志望度がとても高い会社に入社できた」と回答した人の81.5%が「3年後も勤続」であるのに対し、「行きたい会社に入社できなかった」と回答した人の74.5%が「3年以内に退職」と回答しており、入社前の志望度の高さが勤続意欲に大きく影響していることが明らかとなりました。(図表H)

[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/98/2438-98-4579e94ffbb9756587d5ea3dd5e274e0-825x388.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図表H

総評

 今回の調査では、3年以内に退職を考えている人が前回と同様に約半数に上る一方、1年以内の早期退職意向者は増加し、全体の約3割となったことが明らかになりました。理由としては、「給与」「福利厚生」「休暇制度」といった条件面に加え、「志望業種・職種の実現」など、理想のキャリア観とのキャップが影響しています。
 転職が一般化した今、若手社員の離職防止は企業にとって喫緊の課題です。物価上昇を踏まえた待遇改善や働きやすい環境の整備に加え、入社後のミスマッチを防ぐ工夫が求められます。優秀な人材を確保するために、自社の魅力を誠実に伝え、社員が希望をもって働ける環境を整えることが不可欠であり、各企業の取り組みに注目が集まります。


▼本編はダイジェスト版です。本調査の詳細は、「リスモン調べ」掲載サイトよりご覧いただけます。
 https://www.riskmonster.co.jp/study/research/


▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」
 https://youtu.be/WaLNutoTM-Q


リスモン調べとは
 リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」などを発表しております。今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。


掲載サイトはこちら:https://www.riskmonster.co.jp/study/research/

[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2438/98/2438-98-7405b84466d511da9208d6557ecb35b5-725x519.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]リスクモンスター株式会社
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しています。
リスモングループ会員数は、2025年6月末時点で14,501(内、与信管理サービス等7,918、ビジネスポータルサイト等3,049、教育事業等3,018、その他516)となっております。

【会社概要】
社名:リスクモンスター株式会社
本社所在地:東京都中央区日本橋2-16-5 RMGビル
代表取締役社長:藤本 太一
設立:2000年9月
上場区分:東証スタンダード市場(証券コード:3768)
HP:https://www.riskmonster.co.jp/

<報道関係の方からのお問い合わせ先>
リスクモンスター株式会社 広報担当
TEL :03-6214-0350
MAIL: press@riskmonster.co.jp

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