「糸こんにゃくで作った炒飯が本物そっくりに仕上がる」と聞いたら、信じられるでしょうか。大阪市のたこ焼き店「たこ焼たこば」の店主がSNSに投稿したアレンジレシピは、見た目も味もまさに“炒飯そのもの”。
しかもこのメニューを約半年間ほぼ毎日食べ続けた結果、他のダイエット施策との効果もあわせて、20キロもの減量に成功したというのです。そんな夢のような“ダイエット飯”を、実際に作って試してみました。
■ 材料3つでお手軽に作れる「糸こんにゃく炒飯」
このほどたこばさんがXに投稿したのは、綺麗に焼き色がついた“炒飯”の画像。しかし投稿文をよく読むと「ウソみたいだろ 綺麗なチャーハンしてるだろ 糸こんにゃくなんだぜ」と書かれています。
なんと、“お米で作る”炒飯ではなく“炒糸こんにゃく”で作る炒飯だというのです。確かに言われてみれば米は細長い気がしますが……じっくり見ても「本当に?」と思ってしまうほどのビジュアルです。
たこばさんによると市販の炒飯の素に、卵と米の代わりの糸こんにゃくを使って、レシピ通りに炒め合わせるだけとのこと。
近ごろ“大人の成長期”を迎えつつある筆者としては、俄然興味が湧くレシピ。せっかくなので実際に作ってみることにしました。
■ 材料はたったの3つ
用意する材料は以下の3つ
・糸こんにゃく(=白たき)
・市販の炒飯の素
・卵(炒飯の素に準拠)
糸こんにゃくとしらたきは、同じ紐状のこんにゃくを指します。地域によって呼び方が異なるだけなので、どちらかを用意できれば問題なし。筆者が住む関東では「しらたき」が主流のようだったので、今回は「しらたき」を使うことにします。
市販の炒飯の素は、たこばさんによると大阪王将が出している炒飯の素がダントツでおすすめとのこと。残念ながら筆者の近所のスーパーでは見つからなかったのですが、もし見つかった場合はそちらで試してみてください。
■ 見た目も味もかなり炒飯!このクオリティなら喜んで食べられそう
まずはしらたきをザルにあけて水を切り、キッチンバサミでひたすら切っていきます。たこばさんいわく「かなり細かく刻むほうが米らしくなるので良い」とのことなので、ひたすら無心でチョキチョキチョキチョキ……。
「こんなもんだろ!」という感覚で切るのをやめます。この時点で遠目に見ると結構米。インディカ米だと言われたら、ギリギリ信じられます。
しらたきの準備ができたら、次は卵1個を溶き、これで下準備は完了。
あとは炒飯の素に記載のレシピ通りに作っていくだけ。
まず油を敷いたフライパンに卵を流し入れ、中火で軽く炒めます。
その後、米の代わりのしらたきを投入。中火で1分ほど炒めた後、炒飯の素1袋を入れ、まんべんなく混ざるように炒めたら、完成です。とても簡単。
お皿に移して軽く形を整えると、うーん、少ししらたきの細長さが目立つ……もう少しだけ切り刻んでおけばよかったかなという気がします。たこばさんほど炒飯に近づけることはできませんでした。
とはいえ見た目は7割くらい炒飯なので、よし!次は味です。
スプーンですくって口に運んでみると、……お? 炒飯だ。かなり。
しらたきの独特の風味がほんのり鼻へ抜けていきますが、味は炒飯。もっと水っぽくなったり、しらたきの風味が強すぎて違う味になったりするのかなと思っていたのですが、全然しません。
食感も、少ししらたきのぷりぷり感は残っていますが、細かく刻んでいるため、「しらたきを食べている」感じはあまりなし。
しっとりとパラパラの中間くらいの食べ心地で、全体的にかなり炒飯感があります。
このクオリティなら炒飯代わりに食べるのにまったく抵抗はないですし、進んで食べることができそう。ほかの素だとどんな味になるのかも、試してみたいところです。
安い、簡単、美味しいの三拍子揃った糸こんにゃく炒飯。目と舌を気持ちよく騙してくれる至高のダイエット飯なので、ぜひ作ってみては。
なお、たこばさんによると、カレーライスのライス代わりに使っても美味しいそうです。
ウソみたいだろ
綺麗なチャーハンしてるだろ
糸こんにゃくなんだぜ#ダイエット再開 pic.twitter.com/BpYVO53AhT
— たこ焼たこば takoyaki takoba (@takoyakitakoba) September 4, 2025
<記事化協力>
たこ焼たこば(公式X:@takoyakitakoba/店舗:大阪市東淀川区大隅1-1-19)
(ヨシクラミク)