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年末年始の旅先で被災したら?KDDIが取り組む「旅先防災」を体験

 KDDI株式会社は12月25日と26日の2日間限定で、東京・新宿にある「サナギ新宿前イベントスペース」に「旅先防災案内所」を開設します。年末年始で人の移動が一気に増えるこの時期にあわせ、旅先や帰省先での防災意識を“体験しながら”見直せる場として用意されたものです。

 開催に先立ち行われたメディア向け内覧会に参加してきたので、その様子をレポートします。

  • ■ KDDIが約3万人に実施した独自調査 旅先で防災に備えている人は3割しかいない

     内覧会の冒頭で登壇したのは、KDDIマーケティング本部の竹田祐貴氏。取材陣に向けて「旅先での防災について、皆様どれくらい意識されておりますでしょうか?」と問いかけました。

    竹田祐貴氏

     同社が約3万人を対象に行った独自調査によると、日常生活で災害への備えを意識している人はおよそ2人に1人。しかし旅行や帰省といった“普段いない場所”では、その割合が3割まで下がるという結果が出たそうです。

     2024年1月1日に発生した能登半島地震をはじめ、地震や台風、集中豪雨などの自然災害は、場所やタイミングを選んでくれません。自宅にいるときだけでなく、旅先で被災する可能性も十分にあります。

     さらに竹田氏は、実際に旅先で被災した人への調査結果にも言及。「スマホの充電切れ」「圏外で通信できない」といった“スマホに関する困りごと”が上位だったといいます。普段は当たり前のように使っているスマホを、非常時にもどう活かせるか。その視点が重要になってくる、という話でした。

     こうした背景からKDDIが掲げるのが「旅先防災」という考え方。旅先で被災したとき、何を知っておくと安心なのか、どんな準備が役立つのかを体験できる場として、「旅先防災案内所」が今回開設されています。

    旅先防災案内所

     イベントの中で特に注目したいのが、通信衛星サービス「au Starlink Direct」。空が見える場所であれば、圏外でも通信ができるという仕組みです。メッセージや地図、SNSなどが圏外でも使えるのは、旅先では心強いポイント。

     ただし通信できても、スマホの電池が切れてしまっては意味がありません。そこで紹介されたのが、長時間駆動が特徴の「Google Pixel 10」。最新プロセッサによる高い電力効率で、条件次第では30時間以上のバッテリー持続が可能だといいます。

     竹田氏は「Google Pixelとau Starlink Directを旅先でのお守りとして、繋がる安心をお届けしたいと考えておりますので、本日は展示やデモにも触れていただければと思っております」と語り、展示やデモ体験への参加を呼びかけました。

    ■ 3つのシーンから学ぶ旅先防災の心得

     「旅先防災案内所」は、大きく分けて2つのエリアで構成されています。

     1つ目は「旅先防災体験エリア」。ここでは防災対策を「準備編」「到着編」「旅先編」の3つのシーンに分けて紹介しています。

     会場に入ってまず目に入るのが、大きな日本地図が掲示された「旅先投票MAP」。年末年始に行く予定の場所にシールを貼る参加型展示で、自分の“行き先”を可視化することで、防災を自分ごととして考えてもらう狙いがあるそうです。

    旅先投票MAP

     その先には「災害への備えを意識していますか?」というパネルアンケートと、約3万人調査の結果をまとめた展示が続きます。被災経験者1000人に聞いた「旅先・帰省先で困ったこと」では、「交通機関の停止」「災害情報が入手できなかった」に続いて、「スマホの充電切れ」「圏外」といった回答が上位に並び、改めてスマホの重要性が浮き彫りになります。

    旅先で被災した人が困ったこと

    パネルアンケート

     「準備編」では、荷造りの段階でできる備えを紹介。災害時に使えるサービスを事前に確認しておくことや、持病の情報をスマホに入れておくといったTIPSに加え、「旅のメンバー、電話番号も知ってる?」という問いかけも印象的でした。

    荷造りでできる旅先防災

     SNSやアプリで簡単につながれる時代だからこそ、アプリが使えなくなった瞬間に連絡手段を失うリスクもあります。電話番号を知っていれば、他人のスマホや公衆電話を借りて連絡を取ることも可能です。au Starlink Directなら、圏外でも電話番号を使ったGoogleメッセージ(RCS)が利用できる点も紹介されていました。

     展示用のスーツケースには、意外と見落としがちな「スリッパ」などのアイテムも。ガラス片などが散乱している状況では、足元を守るだけでも安心感が違います。

    トランクの中身

    ■ 意外な日用品が旅先防災に役立つ!集合写真を撮ることでできる対策とは

     「到着編」では、旅先に着いてすぐできる防災対策がテーマ。まず取り上げられていたのが非常口の確認です。

    到着時にできる旅先防災

     実は非常口の表示には、背景が緑色のものと白色のものがあり、それぞれ意味が異なります。会場ではクイズ形式で、その違いを学べる展示が用意されていました。

     また、到着時につい撮りがちな「集合写真」も、立派な防災対策になるのだとか。全員が共通してイメージできる場所があれば、いざというときに「ここを集合場所にしようね」と集合場所を共有しやすくなります。

    集合写真も立派な備えに

     「旅先編」では、初日の出を見に行くシーンや温泉地、アウトドアといった具体的な場面を想定した対策を紹介。山道ではGoogleマップで現在地を把握でき、au Starlink Direct対応スマホなら圏外でも利用可能だといいます。

    初日の出での旅先防災

     さらに、スマホのライトに水を入れたペットボトルをのせるだけで、周囲を広く照らせる簡易ランプになるという小技も。

    ペットボトルの水とスマホライトで簡易ランタン

     そして温泉地でも被災することはあり得るとし、身近な温泉グッズを防災グッズにする案を提案。温泉タオルと歯ブラシを使った圧迫止血の方法が紹介されていました。

    温泉地での旅先防災

    タオルと歯ブラシで圧迫止血が可能に

     また外国人観光客が多い温泉地では、Google Pixelのリアルタイム翻訳機能が役立つ場面も。言葉の壁を越えたコミュニケーションが、二次被害の防止につながる可能性もあります。

     アウトドア向け展示では、圏外対応アプリ「YAMAP」や「ウェザーニュース」の紹介に加え、冬場の行動食クイズも。マカダミアナッツ、ミルクチョコ、練りようかんの中で、グラム当たり最も高カロリーなのはどれか……実際に考えながら学べる内容になっていました。

    アウトドアでできる旅先防災

    1番カロリーが高い行動食は?

    ■ 「au Starlink Direct」と「Google Pixel」が実際に体験できるコーナーも

     2つ目のエリアは「スマホ体験エリア」。Google Pixelとau Starlink Directを、実際に触って試せるコーナーです。

     Google Pixel体験コーナーでは、「リアルタイム翻訳」「緊急SOS」「Googleマップ」の3機能を体験。電源ボタンを5回押すだけで通報できる緊急SOSは、知っているかどうかで安心感が大きく変わりそうです。

    Google Pixel体験コーナー

     au Starlink Direct体験コーナーでは、北海道の圏外エリアにリモート接続することで、疑似的に圏外状態を再現。Googleマップでのルート変更や、Xへの投稿デモが行われました。Xへの投稿には少し時間がかかるものの、実際に通信できる様子が確認でき、災害時の連絡手段としての可能性を感じさせます。

    au Starlink Direct体験コーナー

     日常では意識していても、旅先ではつい後回しになりがちな防災。スマホ1台、身近なアイテム1つから始められる「旅先防災」を見直すきっかけとして、「旅先防災案内所」をのぞいてみてはいかがでしょうか。

     会場はJR新宿駅東南口改札から徒歩1分のサナギ新宿前イベントスペース。開催は12月25日と26日の2日間で、時間は11時から20時までです。

    取材協力:KDDI株式会社

    (ヨシクラミク)

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