幼い頃から慣れ親しんだ麦茶ですが、筆者はこれまで「甘くして飲む」という文化に接することはありませんでした。
そんなある日のこと、いつもどおり麦茶を作ろうとしていたところ……伊藤園「香り薫るむぎ茶」のパッケージに、「カフェインゼロ むぎ茶ミルク」なるレシピが載っているのを発見。好奇心が抑えきれずに試してみました。
■ むぎ茶を牛乳で割るなんてあり……?
思えばむぎ茶も「ティー」の仲間ですから、甘くしたり牛乳をくわえたりするのはありえる発想。しかし子どものころから習慣的に「むぎ茶はストレートで飲むもの」と思っていて、紅茶のように牛乳や砂糖を加えることはありませんでした。
このため、パッケージのレシピに気づいたときは、衝撃すら覚えたのですが、気になったら即体験してみたくなるのがライターの性。眉をひそめつつも、早速調理です。
■ つくってみた
まず、鍋に水250mlを入れて沸騰させます。
沸騰したら、むぎ茶のティーバッグを1袋入れ、弱火で10分ほど煮出します。ちなみに沸騰・煮出しの工程では鍋に蓋をしておきました。
10分後火を止め、煮出したむぎ茶に砂糖を大さじ1杯投入。よくかき混ぜます。これでむぎ茶原液(※筆者命名)の出来上がりです
あとはグラスに氷を入れ、牛乳とむぎ茶原液を1:1の割合で混ぜ、完成。
レシピに則り2人分作ろうとしたのですが、煮出した後の麦茶はかなり量が減っていて、残っていたのは80ml程度でした。
これだと正直1人分にしかならなかったので、2人分作りたい方は水の量や火加減、煮出しの時間などで調整することをおすすめします。
■ おそるおそる飲んでみると……めちゃくちゃ美味しい!
出来上がったむぎ茶ミルクは、見た目はミルクティーというよりもカフェオレっぽい色。ですが香りの中には、しっかりむぎ茶がいます。
ドキドキしながら一口飲んでみますと、味としては甘さ控えめでさっぱりとした口当たり。
めちゃくちゃ美味しいです。
むぎ茶がとても香ばしいので、そこに砂糖を加えて甘くするのは少し怖かったのですが、いざ作って飲んでみるとこれが絶妙に合う。
牛乳の優しい甘さと、麦茶の香ばしさが手を取り合って、なんというか、キャラメルっぽい味がします。甘すぎず苦すぎずの味で、ちょうどいい。
むぎ茶ミルク、かなりありです。
夏は熱中症予防のための水分補給が大事。しかし紅茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物は、利尿作用があるため逆効果になってしまうおそれも。ミルクティーやカフェオレにしても同様です。
一方でむぎ茶にはカフェインが含まれないため、そういう意味でもこのむぎ茶ミルクは夏の水分補給にぴったりです。飲み過ぎには注意ですが、紅茶やコーヒーよりは気兼ねなく飲めると思います。
甘いものが飲みたいけどカフェインがなあ……と少し不安に感じている方は、ぜひ試してみては。
(ヨシクラミク)